【フィリピン訪問記】田舎暮らしはのんびりで最高 #19-0023

パブリックモールの中01 ショッピングモール

二日目の午後(2007年12月14日頃)

三食の食時習慣がある私に軽い食事が出る。まずは丸く程よい甘さのパンだ。これも彼女の私に対する気遣いなのだ。私以外に家族のほかの誰かが食事をしていたかは分からない。多分していないだろう。彼女の家の習慣は、二食なのだから。私がした食事の内容は、あまり覚えていないが、目玉焼きとハムまたはソーセージなどのちょっとしたおかずがあった気がする。

今思い出したが、彼女は私が持ってきたカレー・ルーで、カレーを作ってくれたことがある。とてもおいしかった。彼女の家族はカレーの色に慣れていないこともあり、不人気だそうだ。それでも、彼女は、私が食べている傍で、私とともにカレーを食べた。彼女は、日本でカレーを食べたことがあるし好きだとも言っていた。

そのあと甘いコーヒーなどを飲んでリラックスする。しばらくして、一緒に隣町のパブリック・モールへ。すべてが、前に来たときと同じような時間が流れる。ゆったりとした時間だ。同じように見えているが、そこであえて間違い探しのように、その変わった点を探すなら、子どもたちがグーンと大きくなったことが、際立って変わった点だった。

3番目の男の子と、長女、私と彼女、そしてトライシクルの運転は、3番目のオニイサン。長女はすでに5歳だ。バイクの運転席の前のタンクのあるあたりに座った。風はなんとも言えず清らかだ。隣町のパブリックモールまでは、どこまでも、田んぼが続く道をゆく。バイクのバリッ・バリ・バリ・バリッーという轟音だけが、田舎道を騒がしくする。

20分ほどで、パブリックモールに着く。トライシクルは、ガスステーションの定位置にとまる。3番目のオニイサンは、ここで買い物が終わるのじっと待ってくれる。無表情で愛想がないが、気立ては優しくまじめだと彼女が言う。少し頑固だともいう。分かる気がした。ガス・ステーションから通りを横切って、私たちは彼女の行く後を追っていく。

エキサイティングなパブリックモールの中

パブリックモールの中
パブリックモールの中

モノを売り買いしているところというのは、賑やかで、活気があっていいなといつも思う。とてもワクワクする。サンダルやTシャツのお店、野菜くだもの、肉屋、魚屋など、すべてが、小さな敷地を小分けして、ひしめき合って商売している。いろんな店が、このモールの中にぎっしり詰まっている。いつ来ても人であふれているのが楽しい。

長女がマミーに、豆菓子を買ってもらったようだ。屋台ではなく、自転車で小売りしている塩をまぶした豆が三角錐の袋を油で滲ませてあふれている。たったの5ペソだという。日本円で10円ほどだ。子どもの握りこぶしぐらいの量はある。自転車に荷台積んで、そ中に豆がたっぷり入っている。小さなメジャ―カップ1杯の小売りだ。

彼女は、たっぷり買い物をしたようだ。トライシクルが待機しているガス・ステーションを目指して通りを横断する。私たちが近づくと、3番目のオニイサンがそれに気づいて受取りに来た。結構な量の買い物品をトライシクルの天井に乗せて、しっかり縛った。今日は、何のご馳走かな…と、期待する。

昼寝をする習慣

返ってくると、荷を下ろし、一息つく。キッチンには、子どもたちの面倒を見ているおばさんが、彼女の家にある井戸を借りに来て、洗い物をしている30代くらいの女性と何やら話をしている。ここには、共同体の良さが残っている。井戸は、必ずしもすべての家族にあるわけではないようだ。彼女の家にはキッチンと通りを挟んだ側の敷地にもあった。

買い物が済んで、簡単な食事が済むと何もすることが無くなる。昼寝しようということになる。私は昼寝する習慣がないので戸惑う。この習慣は、南国ならではのことなのだなと思う。外は暑い。太陽は、真上だ。日陰はほとんどない。こうした環境が、昼寝という回避の方法を生み出したのかもしれない。この国に人は、自然の暑さにはあえて抗わない。

私は、どこかへ行きたいなと正直、思うたが。、あまり彼女が乗り気ではない。というより、眠いらしい。みんなこの辺りでは、昼下がりには寝るそうだ。南国の習慣なのだから。文化の違いを見た気がした。仕方がないのでそれに従う。私としては、ノートPCを持って来てもネット環境がない。まだWi-Fiどころではない。

インフラが全く追いついていないのだ。実は、ホテルに1-2泊するので、その時、プリペイドで、メールチェックなどで活用できればいいなと思って、持ってきている。だが、ほとんどは、期待はずれ。ただの重い荷物状態となった時代でもある。

とりあえず、「マッチャン モ ネテ」という。いかんともしがたいので、彼女や子どもたちと一つのベッドにみんなして寝る。ダブルほどのベッドだが、さすがにせまい。この大きなベッドに、長男や長女、次男を含め、幼い時代に、みんなおしっこをしているという。ということは、おしっこの海のベッドだと言って彼女と笑った。

もちろんその時のマットレスは交換して捨てたらしい。ウトウトしているうちに夕方になる。ここから彼女は夕方の食事の支度が始まる。

☆フィリピンお役立ち情報・ひとくちメモ

フィリピンに行くなら、いつが良い?

ズバリ12月初旬に行くことがお勧め。まず、フィリピン航空の運賃がこの時期、比較的安いこと。ただし12月10日前後ぐらいから、ぐっと高くなるからだ。帰省するフィリピン人が多いことや、クリスマス狙いでいく日本人客も多い。
お勧めする最大の理由は、気候が良いということが挙げられる。12月は、一年を通じて、一番穏やかだといえる。それでも昼は、直射日光は暑く感じるし、多少の汗もかく。だがどこかさわやかな印象だ。日本で言うと、6月の初旬の感じか。朝晩は、比較的涼しい。1月になると、やや寒くなる。フィリピンの夏は、日本と違い、3月中旬から4月、5月、が学校の夏休みで、6月までが非常に暑い。私の彼女も毎日、今は暑いとこぼしている。日本より3ヵ月早い、夏になるようだ。実際、私も2回とも、12月に行っている。

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