【フィリピン訪問記】クリスマスイブ祭りの準備 #19-0029

クリスマス

待ちに待ったクリスマスイブ

私は、期待していた。何を?もちろんロマンティックなクリスマスイブの夜をだ。だが、これは、かなり日本の商業路線が作り出したイメージ・絵空事だということが、カトリックの国のクリスマス・イブで、お粗末なイメージが壊された。

祭りの準備
祭りの準備

朝から何か、このフィリピンの田舎もクリスマス前夜ということもあり、ワクワクした感じは伝わっていた。昼近くになると、バランガイ(自治会のようなもの)のグランドには、 いわゆる業者が、荷物を搬入していた。クリスマスを彩るイベント屋さんたちだ。

大型のトラックからは、巨大なスピーカーが2台下ろされ、シンセサイザーのような機材が、ステージの近くにセッティングされつつあった。子どもたち、特に小学生前の幼い子や、小学生レベルの子ら、中学生ぐらいの男女が、この業者のセッティングを愉しみに取り巻いている。

私にも、何かそこそこ大きなイベントが始まるらしいことは想像できた。そして、それはその通りだった。そのうち、楽器をはまた別の大きな機材が搬入された。鉄製の何か枠のようなものだった。子どもたちも、みな一様に興味津々な顔をしている。

小さなジェットコースター

後から搬入されたものは、なかなか形にならない。昼近くになって、祭りの主催者の大人たちが、子どもたちを集めだした。何か始まるらしい。普段は交通のための道路に太いロープが、東西に配置し設定された。そこに、子どもたちが集まり、半分半分向き合うようにならんだ。ここで、分かった。綱引きらしい。

大人の掛け声とともに、綱引きが始まった。どっちが勝ったかどうかは、私には、あまり意味がない。ともかく、2回戦行って、綱引きのゲームが終わった。その一方で、中央の広場では、相変わらず、音楽系の設定と、何やらメインの遊具のようなものが組み立てられ始めた。とぐろを巻いたような妙な形だが。それが、私にはすぐに何か分かった。

ジェットコースターらしい。かなり小ぶりなジェットコースターだ。高さにして、せいぜい4-5メートルぐらい。全体の距離は、20メートルくらいのものだろう。非常に小規模なジェットコースターだ。それでも、この何もない田舎では、楽しいイベントだ。いよいよ損全貌が見え始めた。

子どもたちの写真撮影

年に一度のお祭りだ。正確に言うと、クリスマスのお祝いだ。やはりカトリックのこの国の人々にとっては、特別なものらしい。彼女の子どもたちは、普段よりいい服を着ている。
この国では、レイプなどの犯罪が多いため女性はスカートを履かない。皆ジーンズなどのガチガチな服を着ている。

ところが今日ばかりは、おめかしをしている。長女も愛くるしいスカートを履いている。長男もあたらしく下ろした上着を着ている。彼女が言う。「マッチャン コドモタチ シャシン トッテ!」という。もちろん喜んでとった。

彼女が、このブログに名前や顔を出してはいけないというので、その時の写真は出せないが、いい感じに撮れている。子どもたちも、結構ポーズをとった。なかなかイケていると思う。何より、クリスマスの日にいい服。寛恕がこの日ために用意したとっておきの服を着て、子どもたちも満足そうだ。

長女はおしゃれで、麦の仕立てで作ったバッグを引っ提げて、バランガイの広場に、出かけて行った。その姿が、どの娘よりも華やかだに見える。何より手にしている麦素材のバッグと、ほとんど見ないミニのスカート姿がタレントのように晴れやかだった。

☆フィリピンお役立ち情報・ひとくちメモ

バランガイってなあーに?

バランガイとは、 日本で言う町会・自治会のようなものだ。後に、このようにブログを書くということは意識していなかったので、写真に収めなかったが。バランガイを維持するためには、やはり会費が必要だ。特に、こうしたクリスマス・イブにイベントを行うのであれば、ある程度のお金はかかる。

そんな特別費用を徴収するのに、バランガイの事務局は必要だ。そして、彼女もこの田舎では、少しばかり寄付を入れている。500ペソ程度だ。(1000円程度)日本でも、祭礼があれば、ご近所の寄付を募るようなものだ。

私は、その機会に小冊子を見せてもらった。その日のイベントのためのプログラムの裏側に寄付をしてくれた人の名前が出ていた。その中に、堂々と彼女の名前が出ていた。 たとえ500ペソでも、

そこそこのお金だ。この時田んぼで働く人の人件費が、弁当付きで
250ペソから300ペソ程度だった。ほぼ1日働いてもこの程度の人件費なのだから。

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