【フィリピン訪問記】チャーハン…?え…? #19-0014

食物・料理

フィリピンに着いた翌朝

このブログは、あまり時系列を追わないようにしようと思う。それでも、3次元の物理的現実に生きる者としての感覚で、どうしてもある程度は時系列になっている。なぜ、時系列を追い求めたくないのか。それは、私自身の量子論的概念における拘りからなのだ。どういう事かというと、単純に言えば、すべては同時に起きているというという概念だ。

ただし、いきなりそう申し述べても、その意味は分かりにくいだろう。3次元に生きる者としてあまりランダムにいろんな出来事を並べられても、意味が通じにくくなるので、そこそこに時系列を気にしながら記述するようにしている。またこのことについては、どこかで述べることがあると思う。私自身もまだ説明するには知識として充分ではない。

話を元に戻そう。2005年12月初旬(10日頃)の彼女の田舎に着いた翌朝のことだ。すでに”フィリピンの素敵な朝”で述べたように、目覚めるとラジオから、ボリュームいっぱいに上げた、フィリピンの歌声が聞こえてくる。素敵な朝の目覚めになった。そのことは、前に伝えたとおりだ。

「チャーハンって」「え、どういう意味?」

彼女は、私にさりげなく気遣いをしてくれている。それは前回のブログの話でも書いた。私が日本人なので、トイレット・ペーパーが必要だろうという気遣いだ。同じように、日本では、概ね、一般的に三食食事をするということが、彼女の意識の中にあるようだ。それで、食事の手配をしてくれた。

こう書いたので、だいたい想像つくと思うが、フィリピンでは、一般的には二食だそうだ。私がフィリピンに来るときは、黙ってても、私のペースに合わせてくれているのだ。そういうキメの細かい一面が彼女にはある。

朝起きると、彼女が、「ゲンキ?」と尋ねる。ついでに「ダイジョーブ カ?」とも聞いてくる。私は、「とてもいい朝だよ」と答える。「コーヒーノムカ」と言うので、「そうだね、ありがとう」と返事する。間もなくすると、キッチンから戻ってきて、「オニイサン ガ ツクッタ」というコーヒーをいただく。

「とても甘いが。なかなかイケル。」私は、コーヒーに砂糖は入れないタイプだが、おいしく飲めた。1人前の1パックの袋を見せた。フィリピンでは、こういう切り売りのタイプが結構多い。そして、妙に不思議な感じになった。フィリピンで、日本のブランド名のコーヒーを飲むとは思ってなかったので。何となく馴染みのある、甘い良い朝となった。

そして、キッチンの傍に行くと、基本的にあまり使われていない居間があって、そこに大きなテーブルがあった。ここに座れというのだ。そして、しばらくすると、白飯に目指しのような焼き魚が2匹乗せただけの食事が出た。彼女が「チャーハン タベテ」という。「チャーハン?え!?何だって…」私は、混乱した。

彼女はそう言って、再びキッチンに消えた。何も答えなかった。彼女は子どもたちのごはんの支度で、そんなことに関わっていられないのだ。とはいうもののこの時の話を、後で彼女に確認したが、いまだに説明がない。「なんでかな…」と今でも思っている。まあ、説明が面倒くさいということかな…ぐらいに思っている。

のどかな朝のスタート

昨日は、マニラからの移動で、彼女にしてみれば、買い物もできていない。朝のごはんの支度も、材料がないのだ。すぐ近くの商店街(パブリックモール)までは、バイクで5分ぐらいはかかる。彼女の住んでいるとこは、文字通り田舎で、何もない。あるものと言えば、田んぼと、ニワトリが卵を産み落としながら、自由にあっちこっちに移動していること。そして牛も横たわっている。

のんびりした朝なのだ。そんなところへ、いわゆるフィリピンらしい出来事が起きる。それは物売りがやってくるのだ。おそらく、特別に許可など取っていない。中年の女性が、生活の足しにと、街で仕入れた野菜や魚などをトライシクルのような形状の荷台に積んでバイクで、小売りしに来るのだ。

そこで、間に合わせに何か調達するのだ。こういう田舎なので成立する商売なのだなと。どこか懐かしさを感じる。日本の昔を見ているようだ。私の子どもの頃は、何かちょっとしたおかずになりそうなものの物売りや、アサリなどの貝類のモノ売りがどこからか来ていたものだ。まさにあれだなと。ここには、まだその文化があるのだ。

後で彼女から聞いたが、この物売りの女性は、彼女の遠い親戚筋で、旦那が他の女を作って、どこかに行ってしまったらしい人間ドラマまで教えてくれた。私は、この中年女性に頑張ってほしいと願った。ただし、一日の売り上げは大したことがないだろう。特に、魚がもたないので、ときどき臭い匂いがしていると彼女が告げていた。

そんなときは、その損失がちょっと気の毒になる。フィリピンの貧しさをこういう場面で覗き見ることがある。

犬たちも自由だ

実は、私は、犬嫌いだ。子どものとき、犬に噛まれてそれ以来、犬が怖い。どんな小さな犬にも、弱い。というより、潜在的に怖い。今朝、キッチンに出てみると、おとなしい犬が2匹いた。子どもたちが食事をしているとおこぼれをもらいにやってくるのだ。しかも鎖がない。野放しだ。そして私は、そのような状態があることをネットで調べて知っていた。

最大の恐怖は、狂犬病の恐怖だ。フィリピンでは、ほとんど犬を飼うという概念がないように感じられる。すべて野放しで自由だ。そして野放しの犬たちには、狂犬病の犬も多いという話は、現地でもリアルな話して認めている。自分たちの生活がいっぱい、いっぱいなので、犬のために、予防接種などできないのだ。

そういう現状があって、現実に被害も多いという話だ。私は、基本的に犬がダメなので、あちら様でもそれをすぐに感じて、すぐに吠えてくる。そうなれば、私の「犬が嫌い。怖い」の気持ちに振り回される。犬には格好の相手で、私をドンドン吠え立ててくる。困ったものだ。

狂犬病の被害は、実際、多いようなので、犬やコウモリその他の野生のものには充分気を付けなければいけない。

☆フィリピンお役立ち情報・ひとくちメモ

フィリピンでは、渡航前に予防接種は必要?!

あくまで私個人のことを言うが、犬には自信がなかったので、2005年に初めてフィリピンに行く前には、狂犬病の予防接種を専門医でトータルで2回前後ほど受けたことがある。費用は高い。半年とか一年以上とかの一定の期間をあけて摂取した記憶がある。これについては副作用のこともあり専門医に十分な相談をする必要がある。

とても難しい話なので、安易に考えず、事前に東京検疫所などのホームページで正しく確認していただきたい。 私のように犬の怖がりは、犬もそのことを鋭く感じとって向かってくる確率が高い。そのことを經驗的に強く感じる。そして、困ったことに実際フィリピンには、日本と違って野良犬が非常に多く野放しとなっているので注意と心構えだけは必要だ。

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