【フィリピン訪問記】聖地Manaoagへ #19-0018

Our lady of Manaoag 聖地Manaoag

聖地Manaoag/トラックでみんなで行こう!

2005年12月に初めてフィリピンに行った時のことはとてもよく覚えている。観るモノ体験することがすべて新鮮な驚きに満ちていたからだ。そして、彼女は、私にいろんなものを体験させてくれた。ありがたかった。特に、聖地Manaoagは、深く印象に残っているモノの一つだ。

彼女の田舎から、およそ1時間ほどで、聖地Manaogに着いた。ここはカトリック信徒の総本山だ。フィリピン全土のどんな遠くからも信仰の深い方たちが、ここへ来るのだと彼女は説明をした。朝、9時ごろだったろうか。彼女の家の前に、中型のトラックが止まっている。2番目のオニイサンが、彼女の作った昼食用の食事などを荷台に積み上げていた。

ここが面白いところだが、私たちがManaoagへ行くとなると、彼女が声かけしたのかもしれないが、近所から信仰の深い人たちが、子どもたちを伴って数人やってきた。人数を数えたわけじゃないが、10人弱いたように思う。彼女が、昨日から、朝にかけて昼食のためのごはんを作っていた。それを持っていくのだ。ちょっとしたピクニックのようなものだ。

Manaoagが、どんなところかは、前述した以上に彼女からの説明はほとんどなかった。ただ「マナオアグ ヘ イク」だった。フィリピンへ来て、この日は4日目ぐらいだっただろうか。幸い、天気には恵まれている。12月は気候的には、非常に良い。昼間は直射の日差しは暑く感じても、朝晩は、涼しくなる。1月になると、若干、寒くなるということらしい。12月が良いのだ。

何とか仕度が済んで、私は荷台に座った。数人の子どもたちも、おしゃべりが絶えない。みんなワクワクしている感じだ。この時は彼女は運転台の隣の席に座った。そして、出発。「マッチャンダイジョウブ」という声が聞こえた。「問題ない」と答えた。

聖地Manaoagへ・道中は風を受けて楽しい

トラックのスピードが上がるにつけ自然の風が、私の顔を吹き付ける。幼い子どもたちは、「キャッ、キャッ」と言って喜んでいる。こんなトラックの荷台に乗って、ピクニック気分を味わうというのがメルヘンのようでとても楽しい。あっという間に、小さなこの町のモールを過ぎ、さらに前進。この型破りな楽しさは、すべてフィリピンならではだ。

ほぼ毎日のように行っていた隣町のパブリックモール商店街を通り過ぎ、特に建物らしいものもない広い道だけが続く場所を30分以上走り抜けた。途中、どこかの街を通り抜け、そこでは制服を着た学生たちの姿も見た。さらに15分ほど、走り抜けると、大きな森のような空間が見えてきた。ここが聖地Manaoagらしい。

トラックは、裏口のあたりに着いて、そこから駐車スペースのある脇の門の方へ回り込んだ。深い森の向こうには、教会が見える。なるほどと思った。だが、Manaoagの意味は分からない。トラックは敷地内に入り、駐車した。そして、さっと、みんながトラックを下りた。

やはり彼女から説明はない。一つには彼女の日本語が十分でないため、説明が面倒くさいというのもあるらしい。そして、見れば分かるでしょという気分があるようだ。彼女の場合、概ねそういうことが苦手なようだ。彼女は「マッチャンオイデ」だけだ。

祈り

Manaoagの教会に入る前に、ロウソクを輪切りに厚さ5ミリぐらいにカットしものに無数に火をともした広場に立ち寄った。そこで、彼女は気持ちで10ペソを支払ってロウソクに火をつけた。そこで何やら祈りをしばらく捧げていた。

Our lady of Manaoag

Our lady of Manaoag

彼女は、私を教会の内部に呼び込んだ。天井はとても高く、正面に祭壇があった。その中心にマリア様がいて、キリストを抱いているらしい。なるほどそういうことかと思った。

何がそういうことかというと、私も説明ができない。ただ赤子のキリストを抱いているマリア様をその周りに天使たちが取り囲んでいるらしい大きな像があった。

私は、観音様やマリア様が、なぜか好きで、この感動を喜びに思った。彼女は祭壇に近づけるだけ近づいている。子どもたちは、その傍にいて、マミーと祈りを捧

げているようだ。
私は、無遠慮に撮影をさせていただいた。

私は、ここがとても気に入った。この広場の主だったところには、それぞれにキリストの像があった。そして、教会の内部を出て、資料館のようなところをぐるりと回った。
順番で、2階にあがると、小さな穴がある。そこにみんなが一人ずつ手を入れる。おっかなびっくりだった。特に何があるわけではないが、肘ぐらいまでその穴に手を入れた。

Manaoagの資料館には、キリストの像もある。荘厳な感じだ。彼女は黙々とこの中を進んでいく。何か思いがあるのだろう。いくつか部屋を過ぎると、土産物屋があった。そこで、彼女は、物色してネックレスのようなものを買っていた。どうやら私にブレスレットも買ってくれた。

聖地Manaoag/ みんなで昼食だ

聖地Manaoagは観光地でもあるらしいので、食事するレストランもあるが、高いので、彼女が食事を作ってきていた。おにぎりのように一口サイズのごはんだ。こうしてみんなで食事は楽しい。素直に楽しい。しかも、ここへ来ると心が洗わるようだ。

食事が終わると、その周辺を少し歩き回った。すると記念用の写真を撮らないかと彼女が写真屋に営業をかけられて、写真を採ることになった。モノクロ写真だという。みんなで写真を撮った。

すでに昼を回っていたのだろうか。帰ることに。再び、来た道をトラックで戻った。何とも素敵な時間を過ごした。私は、また来ようと彼女に行った。「ソウダネ」と答えた。

☆フィリピンお役立ち情報・ひとくちメモ

幸せになりたければ、聖地Manaoagへ来るのが近道…?

聖地Manaoag・この教会には 、訪れると幸せになれるという言い伝えがあるようだ。そのため、それにあやかりたい人であふれている。またここのホーリーウーターは、奇跡を体験したいスピリチュアルな人に、その可能性を高くするかもしれないと、たくさんの人が列をなしている。

Manaoagの教会の入り口やその周辺には、たくさんの店舗があり、そこではみやげ物や宗教的な飾り、像などが売られている、美しい通りはいつも信仰の深い人で賑わいを見せている。タイミングが合えば、祝福のための聖水を牧師さんがかけてくれることがある。

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