【フィリピン訪問記】再びフィリピン、そしてマニラ、田舎へ 2007年版 #19-0022

トウモロコシ畑 マニラ

2度目のフィリピン(12月13日‐12月27日滞在)

初めてのフィリピンから、2度目のフィリピンに至るまでに2年を要した。この訪比まで、彼女との連絡は、ほぼ毎日欠かすことはなかった。IP-phoneが経済的な助けとなった。フィリピンは、固定電話の普及は低く携帯電話が一般的だった。彼女も携帯を持っていた。しかもインフラ状況が悪く国際電話は、経済性が悪い上に通話がスムーズにいかない。

IP-phoneを使用していても、プリペイドカードも時々使っていた。友人と飲んだ際に、さりげなく合間をみて、プリペイドカードで通話していたのだ。だが、毎日電話する者にとって、IP-phoneの登場はありがたかった。

再びフィリピンに行くまでのその2年間を、繋いでくれたのが、IP-phoneだった。5分から10分程度を話しても、このころの電話代は平均月に\14,000円前後で済んだ。この電話だけが、遠距離恋愛を支える唯一の絆だ。そう思えば安いものだと言える。しかも、お互いがお互いを電話によってきちんと待ち続けたことが、関係性の維持に繋がっていた。

私の経済状態は思わしくなかった。それでも、一緒にクリスマスを体験したいという気持ちがあって、かなり無理をして、12月13日~12月27日の予定で、フィリピンに向かった。あの2005年の同じ時期に、マニラの安ホテルの窓から見たフィリピンのクリスマスを待つネオンの鮮やかさに魅了されていたからだ。一体どんなふうなのだろうという気持ちがあった。

田舎に行く前に、彼女のマニラの実家へ立ち寄る

2度目なので、第2ターミナルについて、一定の安心感はあった。それでも私としては、旅慣れた人たちの後についていった。空港での独特の緊張感と、相変わらず荷物の受け渡しが遅い。今回は、シーフードヌードルと、肉をメインにしたヌードルの2種類をもって、全部で3ケースを持ってきた。

一緒にまとめていないので、受取りに時間が掛かった。たっぷり1時間は、浪費したに違いない。空港を出ると、正面に迎えに来た人々でごった返している。皆同じように見えるので、見分けがつかない。どこからか野太い声で「マッチャン!」と呼ぶ声が聞こえた。2番目のオニイサンが手を振っている。アッチだと道路を横断するような指示があった。

以前来た空港の駐車場入り口だ。そこで、みなと合流した。私が驚いたのは、子どもたちの成長だ。たった2年なのに、長男も長女もすっかり大きくなっている。私たちは、まずマニラの彼女の実家へ向かった。ナボタスというエリアだ。どちらかと言えば、貧しい人の多くいるエリアだった。

その彼女の実家に立ち寄って、すぐにPangasinanの田舎に向かった。あの幻想的で感動的な風景がまた見られるのだと期待した。前回も関心したが、ドライバーの運転技術に驚く。とにかく、ルールはあってないような、少し言いすぎだが、車線というものが厳密にはない。信号も少ない。そして、一度止まれば、売り子がやってきて、器用に車の間を横切る。

そんな中を運転するのは、大変緊張するはずだ。車線変更は、常に前後で行われている。走行スピードも、それなりにある。信号が少ないのだから、スピードは出やすい。こんな交通事情でありながら、車体がそこそこへこんでいるというものをほとんど見ない。

あっという間に、周りは暗くなった。走ってきた距離もそこそこになる。そろそろ休憩だなと思うと、小さなターミナルで食事しようということになった。やはりファースト・フードの有名フライドチキン屋で食事をした。前回と同様だ。同行スタッフも前回と同じだ。子どもたちの面倒を見るおばさんもいるし、甥っ子もいる。

そして最後の一走り、どこかは分からないが、あの夜の底を明るく照らす教会と、花飾りの形をしたぼんぼりの色鮮やかな風景と出会えた。「あー、この光景を見るだけでも価値がある。」私は、一人で感激していた。彼女は相変わらず、ミニバイブルを開き、小さな声で読誦している。ありがたい。私たちのために祈りをささげてくれているのだから。

クリスマスの飾り・電飾

いよいよ彼女の田舎町にたどり着いた。独特の門構えが印象的だ。そこを横に見て、いくつか左右に曲がって、さらに突き進んだ先に、2年前やってきた彼女の部屋にたどり着いた。彼女の部屋の入り口には、電飾のクリスマスの花飾りがチカチカ光っている。
あー、また来たんだなと思った。

あのラジオからまた歌声が聞こえる。

トウモロコシ畑

前回同様、翌朝。大音量のラジオから、歌声が聞こえる。これでいい。こうでなくちゃと思う。
今までと違うのは、子どもたちの成長の早さだ。長女5歳だ。長男は、2年生。下に3歳になるかならないかの男の子の面倒を彼女が面倒みることになった。長男の弟として面倒を見ることになったという。お父さんやオイニイサンたちに挨拶した。また来ましたという感じだ。

ストレスのない明るい朝が始まった。私は、長女と相性が良いようだ。何かとこの子が、私の傍に来る。かわいい子だ。マミーに似て、かなりの美人なるだろう…そう思った。そして、あれから10年以上が過ぎて、実際、長女はこの町でも評判の美人になっている。

2007年のこの時代。この長女とよく遊んだ。しかも利発なのだ。PCのゲームを何となく覚えていたのだろう。それを示すと乗ってきた。私の膝の間に入って、スーツケースをテーブル代わりに、ピンボールする。言葉が通じないのが残念だ。会話ができないが、何となく通じ合える。

彼女の家の近くには、バランガイといって、日本語的に言えば、町会・自治会のようなもののことを意味し、バランガイ所有の広場がある。ここで、お祭りなど、さらにお祭りのためのリハーサル、ダンスの訓練などが行われる。またバスケットの台があり、子どもたちの遊戯場広場にもなっている。

そのバランガイの広場で、子どもたちと写真をとったりする。子どもたちは、写真にとられることが好きで、親指と人差し指を開いて、そのまま顎に持ってきてポーズをとる。スペイン時代の名残か。写真を意味するピクチャーを、ピクチョールと発音する。その名残は、言葉の中にも現れており、微妙にラテン系のような発音を耳にすることもある。

ひとまず、2年ぶりでここへ来たのだなと思った。12月の中旬なのにTシャツで過ごすことができるし、短パンをはいている。これが一般的で、多少の汗もかく。寒かった日本と比較するとその差が、不思議に感じる。ここへきてよかったという思いだ。

☆フィリピンお役立ち情報・ひとくちメモ

国際電話をかけるなら、どこが便利で、安い?

私自身の個人的な実感でお伝えする。国際電話をかけるなら、2つの便利な方法がある。それは値段だけの問題でなく、使い勝手の良さも含めての判断の基準になる。そこで言えば、Skypeが一番だろう。双方にネット環境(ネット料金は別)があれば、無料でテレビ電話のように顔を見ながら、相手の消息をきちんと分かった上で話ができる。

また電話で話するなら電話機能を使うこともできる。事前にコンビニなどで、Skypeクレジットを購入し。skypeの登録すませばすぐ使えるようになる。Skypeクレジットを利用する場合。1分11円程度だ。またプロバイダーの契約で容易にIP-phoneを使えるなら、契約しておくといいだろう。電話番号をもらえるし、電話料金が安い。

国内ならどこへかけても3分間で8円強で通話ができる。国際電話は国ごとに違うが。私が契約しているプロバイダーは、フィリピンで1分 22円程度でかけることができる。この料金はプロバイダーによって若干差があるので事前に確認していただきたい。なお2019年6月時点での大雑把な確認なので、 ご利用の際はご自身できちんと料金を確認していただきたい。

★前の記事に戻る | ★続きの記事を読む

フィリピン訪問記とあれこれ index(古い順)

タイトルとURLをコピーしました