無限のスピリット、無限のパワーを、無条件に受容するとき、
私たちには何が起こるのだろうか…。
その答えとなるものが、以下の示唆である。
「人生の扉をひらく『万能の鍵』」(ラルフ・ウォルドー・トライン[著] 吉田利子[訳] サンマーク出版)に、
無限のスピリットとは”何か”について、次のような説明がある。
「『無限の豊かさのスピリット』――すべてのものを物質のかたちにし、
また、そうし続けてくれるパワーである。」
(前出:p194)
別な言い方をすれば、私たちの物理的現実は、
私たちの内面を通じて現れる無限の豊かさのスピリットが外的世界に投影されたものだということを示唆している表現だと言えるだろう。
トライン氏は、「神」という名で表される宇宙の隅々にまで横溢する無限の力(無限のパワー)に対して、
次のように示唆を与えてくれる。
「『無限のパワー』とひとつであると悟って生きている人は、
磁石のように、欲しいものをすべて引きつけるようになる。」
(「人生の扉をひらく『万能の鍵』」ラルフ・ウォルドー・トライン[著]
吉田利子[訳] サンマーク出版)
と、私たちが、『無限のパワー』とひとつであると悟って生きることが、
「引き寄せの法則」を活用するための根源的な方法であることを述べている。
一粒の海は、大海原を満たす海水と、海であるということにおいて一緒だ。
巨大な海に大きな力があるとするなら、一粒の海にも、同じ力があると考えるのは、
理に適っている。違いは、ただ一点、規模の大きさだけだ。それは誰もが承知している。
そしてこの一粒の海こそ、私たちの姿そのものだ。
だが、私たちは、自らのうちに根源的な「無限のパワー」の存在があるということについて、
なかなか受け入れることができない。その障害となっているのが、宇宙的存在とひとつという概念からの分離に因われた意識なのだろう。
スピリチュアルな賢者たちは、言う。私たちの困難や苦境は、私たちが無限のスピリットとひとつであることに気づき、その力を難なく発揮できることを知るためにあるのだと。
前述のトライン氏も当然次のように述べている。
「いま必要なものはすべて、たったいま存在していて、それを手にする
わたしたちのパワーが働くのを待っている。」
(「人生の扉をひらく『万能の鍵』」ラルフ・ウォルドー・トライン[著]
吉田利子[訳] サンマーク出版 :p194より引用)
と。
私たちが、日々の困難な状況に置かれて、無力だと思わされるのは、
私たちが学びのために、この物理的現実に現れるずっと以前に、この分離の意識に囚われような制限を自ら課すことを了承してきてきたからだ。
私たちが無限のスピリットとひとつであると認識を持つためには、
トライン氏ならではの言葉が、なんとも優しい。
「すべては神の手のなかにある。神はつねに、こういっている。わが子よ。
あらゆる方法でわたしを認め受け入れなさい。そうすれば、その度合いに
応じて、その認識を生きる度合いに応じて、わたしのものは
あなたのものとなる。」
(「人生の扉をひらく『万能の鍵』」ラルフ・ウォルドー・トライン[著]
吉田利子[訳] サンマーク出版 :p194より引用)
と。
もちろん、ここで言う神とは潜在意識に置き換えてもいい。宇宙的な無限大の力でもいい。
私は、無宗教だが、このようなメッセージを受けるときは、
「神」という言葉を受け入れてもいいと個人的には思う。