映画「ザ・シークレット」にも登場し、「宇宙スイッチ」(ジョー・ヴィタレー[著] 住友 進[訳] サンマーク出版)の著作でもあるジョー・ビタリー博士が、隠れた思考(思い込み)について触れている。
その隠れた思考の弊害こそが、成功のための引き寄せの法則を阻んでいるという。
ビタリー博士の著書「ザ・キー」(ジョー・ビタリー[著] 鈴木 彩子/今泉 敦子[訳] イースト・プレス)には、そのことを中心に記述がある。この本は、≪はじめに≫で、ボブ・プロクター氏が指摘しているようにクリアリング・メッソドだ。
この「ザ・キー」のタイトルには、すでに十分な意味が込められており、
ここで言う
「『キー』」とはつまり『クリア』」すること」
(前出「ザ・キー」より引用)
だという。そのクリアにする対象こそが、
「キーとは、つまり、ほしくないものを引き寄せている
隠れた思考や思い込みを『クリアにする』ことです。」
(前出「ザ・キー」より引用)
という。
「ザ・シークレット」などのブームを機に、日本では、2007年代頃以降より、
さまざまな”引き寄せの法則本”などが書店の店頭に出て、
その影響を受けた読者の中には、引き寄せの法則を活用し実践した人も当然多くいるだろう…。
だが、本で読むように「引き寄せの法則は、試したがうまくいかない」「効果がなかった」などの不満を漏らす人も多いのは、事実だ。
しかし、結果が出ないというのは、それなりの理由がある。
引き寄せの法則は、働かなかったのではなく、むしろ働いていていたのだ。
であるなら、
なぜ引き寄せの法則がうまくいかないのか。
それは、私たちの心の奥深いところにある隠れた思考に、理由があり、
文字通り、引き寄せの法則は、私たちの心に忠実に働き、
正しく機能さえしていたのだ。
その引き寄せの法則が望むように機能しなかった理由と
正しく機能させるためにどうすべきかに注目した本が、
「ザ・キー」だ。
ビタリー博士の指摘によれば、
「あなたが引き寄せているのは、潜在意識があなたにとって
正しいと感じたことなのです。」
(前出「ザ・キー」より引用)
という。
その上で、
「自分が望むことをきちんと引き寄せるには
顕在意識と潜在意識の意見を合わせる必要があります。」
(前出「ザ・キー」より引用)
と強調している。
私たちは、表面的には、望んでいると思っているが。それで、実際に引き寄せの法則を試してみる。ところが、固より、半信半疑で、十全たる気持ちもなかったり、あるいは、
ビタリー博士も最も注目しているが、深刻なのは、望んでいると思っているつもりのその気持ちと真逆にあるような場合だ。
つまり、
「目標を求めていても、それを望まない部分がどこかにある。」
(前出「ザ・キー」より引用)
自分の気づかない部分で、表面的に望んでいる気持ちをまるで裏切るような複雑な心理が働いている場合などが、それである。潜在意識は、その本音を感知しているのだ。
それゆえに、望む意識と望まない潜在意識との間に矛盾が生じる。
ビタリー博士が指摘しているのは、この顕在意識と潜在意識の不一致を一致させるべきだという点にある。
「『クリアにする』というのは、自分の欲求に対する心のなかの障害物を
始末するという意味です」
(前出「ザ・キー」より引用)
という。
この本の中には、私たちの心の中で複雑に矛盾する思いをクリアするメッソドが、
多種多様にわたって紹介されている。一読をお勧めする。
「あなたが人生で経験することは、すべてあなたが『引き寄せ』たのです。
悪いことが起こるのは、あなたが無意識で引き寄せたからです。」
(前出「ザ・キー」より引用)
とある。
私たちは、今一度、自分に問いかける必要があるだろう。
「私は、それを本当に望んでいるのだろうか?」と。
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