つい最近まで、私は、「内なる声」というものがどのようなものなのか確信がなかった。
瞑想は、その内なる声を聴くことのできる手段の一つであることは知っているが、
どのようにその内なる声が聴こえてくるのか、その実感を体験したことはなかった。
ぜひとも知りたいと思っていた。それについて、
ある意味意外だったのだが、ヴァジム・ゼランド氏の「【振り子の法則】幸運の波/不運の波の選択」(ヴァジム・ゼランド[著] ほおじろえいいち[監修] 須貝 正浩[訳] 徳間書店)の中に、内なる声についての記述がある。
小見出し≪どこからともなくもたらされる「知」≫の中にある。
この本の中では、内なる声とは、潜在意識が発する感情として表されている。
その部分を以下に引用する。
引用の文中には「魂」と「理性」という表現が使われている。率直に言えば、
若干、正確性を欠いているのかもしれないが、魂を「潜在意識」。
理性を「(顕在)意識」のこととして理解すればいいだろう。
ゼランド氏自身が混乱を避けるためとして、意図的に使い分けを行っている。
「魂には十分に明確な二つの感情がある。それは魂の『快』と『不快』である。
理性はこうした感情に対する記号を持っている。『心地よい』と『心地悪い』、
『自信がある』と『不安である』、『気に入る』と『気に入らない』である。」
(前出「【振り子の法則】幸運の波/不運の波の選択」より引用)
と説明している。
このゼランド氏の説明により、私自身は、内なる声の姿が見えてきた。
それは、私自身について言えば、
特に、まだ何も起きてもいないし、必ず解決方法もある。
ただ漠然とした未来に、恐らくあるだろう事に対して、
まだこれと言った準備をしていないために抱く不安などがそれにあたると一番に思った。
確かに、
意識レベルでは、今すぐのことでもないし、差し迫った問題は何もないのに。
またそれ以前に解決する方法も物理的にはあると思っていながら理解しつつも、
それでも何かしら、漠然とした不安が頭をもたげ、もやもやとした感情を引き起こす。
それを度々意識することがある。「ああ、これのことだな…」と思った。
フォーカスすることが、それを引き寄せるという意味で、考えないようにしているのだが。
「内なる声」というのが、何かしら”囁きのようなもの”なのかと思い込んでいたので、
私自身も瞑想などを、時折、試してみたりするが、いつも気持ちが集中できずに、自分の心の中のおしゃべりに終始してしまうことがあった。
確かに、文字通り”囁き”として、聴くことのできる人もいるようだが。
とても”囁き”として聴くことのできる達人でも上級者でもなんでもないただの凡人の私にとって、そうした感情レベルによる漠然とした『快』と『不快』ということならば、私自身としては、かなりすっきりした。
さらに、ゼランド氏は言う
「魂の声に注意深く耳を傾けるならば、理性は多くの問題に対処する答えを
見つけられるであろう。」
(前出「【振り子の法則】幸運の波/不運の波の選択」より引用)
と。実際は、もっと素晴らしい示唆に富んだメッセージがそこかしこにあり、語られているのだが、それを紹介するには本の中に出てくる多くの概念や定義を事前に知り理解する必要がある。
それを、本の中味をまだ知らない皆さんに、いま安易に取り上げたしても、不可解な単語や概念の一部が支障として残るだけになるだろう。
また、私からすれば、それらを悉く手際よく説明できるような能力はまだ持ち合わせていない。
いまの時点では、私自身には、さほどの能力がないことを率直に申し上げておきたい。
私の理解度と比例して、私自身に分かる範囲とレベルにおいて、いづれその向上があると期待しつつ、今後、さらに時間をかけてじっくり、都度、紹介していきたい。
と、言い訳をさせていただいた上で、
この潜在意識の感情というものについて、
やはり、エイブラハムも「内なる声」について、ゼランド氏と同じように語っているので、さらなる理解を深める意味で紹介しておきたい。
「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」
(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス[著] 吉田利子[訳] =SoftBank)の中で、
それは、
「感情の素晴らしいナビゲーションシステム」
(前出:「引き寄せの法則」 p70より引用)という小見出しの項目で、紹介されている。
「あなたがたの感情は、『内なる存在』とあなた方の関係を示す物質世界での
指標である。」
(前出:「引き寄せの法則」より引用)
と述べている。
さらに、
「あなたがたは、この物質世界の身体に宿ろうと決めたとき、『感情という
素晴らしいナビゲーションシステム』が利用できることを知っていた。
感情という指針を使えば、いつも存在する素晴らしい感情を通じて、
自分がより広い知恵の方向から外れているか、それとも一致しているかが
すぐにわかる。」
(前出:「引き寄せの法則」より引用)
その時の「感情という指針」がゼランド氏の言う、
「それは魂(潜在意識の感情)の『快』と『不快』である。」なのだ。
しかし、それにしても私たちは、常に理性(顕在意識)の判断に揺れ動く。
「次々と『外なる心』が新しい欲望を見つけたり、ありもしない障害を作り出したり
するからです。」
(「マスターの教え」ジョン・マクドナルド[著]
山川紘矢・亜希子[訳] 飛鳥新社 P77より引用)
と五感にさらされる意識(外なる心)は、私たちの判断を惑わすものだ。
先のゼランド氏は、
次のように言う。
「理性は感情ではなく、常識的な判断に従おうとする。一般に、理性はこのような時、
どのような感情も知覚しようとはしない傾向にある。もし、あなたが思い出すことが
できたら、あなたが感じていることに注意を払っていただきたい。何かがあなたを
緊張させたり、不安にさせたり、危惧の念を抱かせたり、または気に入らなかったり」
(前出「【振り子の法則】幸運の波/不運の波の選択」より引用)
というように。
私たちは、様々な書籍から、
常に、内なる声に耳を傾ける必要があることを示唆されている。
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