夢見心地☆障害を克服するな! ★19#0046

夢見空間

「頑張れ!」や「頑張ってください」は、私たちの人間関係における
文字通り、善意から発せられた社交的儀礼の際たるものだ。

その言葉を使っている当人も、それを受け止める当人も、これまで、
この言葉の持つ意味がどれほど最悪なものであるかは、
誰も知ることもなく、知らされることもなかった。

通常は、その言葉をありがたい言葉として理解している。

従って、普通、心ある人は、いまある状態に苦しんでいる人たちに対して、
その善意と純粋な気持ちから、なんとか励まそうと、
いや励ましているつもりで…。「頑張ってくださいね。」と、
精一杯の優しい言葉を投げかける。

だが、トランサーフィンの考え方は、
その常識を180度覆すものであり、「頑張ってください」というような考え方は、
間違いであるとさえ指摘する。

そもそも「頑張ってください」とは、その言葉を投げかけた当人は、
障害に向き合っている人たちに対して、いま以上に障害に強く向き合って、
もっと、もっと現状に苦しみ、闘え、と言っていることと等しいのだということに
気づかなければならない。

なんと残酷な言葉だろう…。

困難な状態や障害をいま受け止めている人たちは、
この瞬間にも折れそうな気持ちでいっぱいなのにだ。

もっと踏ん張れと、その最前線に背中を「ポン!」と押されるのだ。

これに対して、トランサーフィンの基本的な考え方は、

まず、闘うことを、最も嫌う。

なぜなら、最も、効率が悪いからだとしている。

誰においても、私たちは、固より変えてはならない、
変えようとしてはならないシナリオの人生ラインの最中にいるのだから。

それが、望むものであっても、望まないものであっても、
まず、そのシナリオを受け止めなければならないのだ。
にも関わらず、
その人生のシナリオに不満を持ち、変えようと努力すれば、
その反動は、より増して最悪な状態を招くことになる。

それは、いま暴風雨の嵐の真っ只中に出て行って、直立不動を続けようとする努力と
ほぼ似ている。その無謀で馬鹿らしいことと同じなのだ。

そして、トランサーフィンの考え方が教えている最大の示唆は、
その最悪な状況は、不可抗力で、運命のように現れたのではなく、
意識してか、知らずか、自分が「選択」したためにいる人生のシナリオの真っ只中に
あるからなのだ。この表現で、
すでに、答えを述べたようなものだが。

トランサーフィンは、このような場合にどうすればいいかということに対して、
極めてあっさりと、答えを出す。

まず、闘ってはいけないこと。
そして、
自分の望むものがある人生ラインを、ただ単に「選択」すればいいという。

今いる人生ラインから、そうありたい人生ラインへシフトすればいいのだ。

人生ラインのシフティングのためには、
トランサーフィンは、

  「思考の放射パラメーターが変化すると、別の人生ラインへの移動が起こる。」

と述べている。
つまり、思考放射のパラメーターとは、どのような困難な状況にあっても、
その状況にふさわしい嘆き、不平・不満を言う状態に調整するのではなく、

難しいことであっても、むしろ望む状態へのポジティブな思考に合わせて、
その思考を続けることだという。

そのことで、その思考の状況にあった人生ラインへシフトできるという。

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