恥ずかしながら、私がパラドックスの言葉を知ったのは、数年前のことだ。
成功法則、つまり「引き寄せの法則」を学ぶうちに、出会った言葉だ。
若い時にも、TVの評論番組のパネラーの誰かが口にしているのを聞いたことがある言葉で、そのときは何らリアリティもなく、意味も分からず、そのままにしていた。
それが、また改めて、この言葉の意味と出会っている。
きっと私に必要だからだと思っている。
そして、
いつだったか、辞書を引いてみた。だが、やはり理屈っぽい感じの言葉だな…と。
馴染めなかった。どこかで敬遠していた。
しかし、
引き寄せの法則やバシャールのメッセージなどを聞いているうちに、
パラドックスの言葉の意味は、
なんと、私たちにとって、とても身近な概念なのだな…と知った。
ウィキペディアで「パラドックス」を引くと、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9
「パラドックス(paradox)とは、正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から、
受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉である。」
とあった。何となく、量子物理学的な世界の臭いがする言葉だ。
やや概念的で、分かりにくいがそれでも、その意味を辿る後半、
「受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉」との説明に、妙に理解が進む。
そうだ!
パラドックスこそ実は、
「引き寄せの法則」の誤った使い方の見本のような状態を、指し示しているということが
よくわかる言葉はないのだと判断できた。
パラドックスの意味合いや論理を象徴的によく表す次の引用をしよう。
「人々が欲しいものを手に入れていない理由は、欲しいものよりも、
むしろ欲しくないものを考えている時間が長いからです。」
(「ザ・シークレット」ロンダ・バンーン著
山川紘矢+亜希子・佐野美代子[訳] 角川書店 p32 より)
とある。
つまり、望む現実よりも、望まない現実の方に思考エネルギーを注ぎすぎてしまい、
結果、引き寄せの法則の働きを読み解く上で、物理的現実に視点を移したとき。
「あなたがすでに現れたものに抵抗すると、結局、あなたの嫌いな映像に
多くのエネルギーやパワーを注ぎこむことになり、それらをもっと引き寄せて
しまうのです。実際、嫌いなものはものすごい勢いであなたを追いかけてきます。」
(「ザ・シークレット」ロンダ・バンーン著
山川紘矢+亜希子・佐野美代子[訳] 角川書店 p229より)
とある。これらは、パラドックスの概念の最たる具体的な説明だと言えよう。
要は、
「私達は自分が焦点を合わせるものを創造します。」
(「ザ・シークレット」ロンダ・バンーン著
山川紘矢+亜希子・佐野美代子[訳] 角川書店 p227より)
ここに、すべての真理の法則がある。
パラドックスの状態になるのは、私たちが、望まないことに意識を向け過ぎたために、
あるいは因われたために、
引き寄せの法則は、私たちのほんとうは望んでもいない要請に応じて、
「なんでやねん!」「なんで、そうなるの?」という結果をもたらすということだ。