ジョー・ヴィターレ博士の著書(「宇宙スィッチ」ジョー・ヴィタレー[著] 住友 進[訳] サンマーク出版)を開いてみた。偶然開いた項目が、《神秘的なものを信じてみる》だった。
冒頭、「祈り」について書かれている。祈りが病気を治すのに一定の効果があることについて、
触れているのだ。
私は、これに大いに賛同できる。
なぜ、人は「祈り」をするのか。ということに意味を感じているからだ。
「祈り」という行為は、少なくとも、全世界に方法や行為、儀式、文言などは異なっても、
何らかの形で、誰しも携わる可能性の高いものだと思っている。
特に、苦しいときの「神頼み」に象徴されるような形で。
なぜ、人は「祈り」をするのか。
これだけ世界的に共通して、まるで申し合わせたように、普遍しているその行為があるのは、
人間は、本能的に「祈り」に効果があることを知っているからだと、
私たちがもともと生きていく上でのツールとして持っていたものだからだと思う。
私は、そう確信している。
しかし、実際は、その「祈り」の結果が得られず、虚しい結果を招くことも、
案外、多い。
だがら、そのため「祈り」は、気休めの位置にずっとありながら、それでいて、
本能としてその「効果」を知っているため、
たとえ矛盾しても「祈り」を全く無視もできないでいるのだ。比較的に、
困ったときだけ、急場しのぎで、出てしまうのだ。
私の言うことなど信じないだろうが、それでも断言したい。
「祈り」には、現状を好転する一定以上の効果があるのだということを。
だとしても実際は、効果がないじゃないかという、
最もな意見に対して、私は、声高に言うつもりもない。
人それぞれで、いい。私は、この神秘的なツールを信じるだけだ。
ただ言う。「祈りの効果は、それでもあるものなのだ。」と。
ならば、なぜ、その効果が発揮できないのか。
私たちは、いつの間にか、歴史や人類進化発展とともに、自然科学の知識を得るなどしながら、
客観性や、いわゆる常識という理性の働きが、活発になり、いつしか、
尤もらしい理性の囁きに呑み込まれてしまったため、純粋に「信じる」ことができなくなって
しまったのだと思っている。
祈りの効果に対して、絶対的に信じるということができず、常に、「祈り」に対しては、
僅かに揺らぎが生じてしまっているためだ。科学的にそんなことはあり得ないとして、しかし、最後の望みで、万策尽きて「祈り」をあてにしているからだ。
「もう打つ手がない」とそう思っているので、「祈り」の効果が、表れないといことには、気がつかないのだ。「もう打つ手がない」ことにフォーカスしているのだから、良いも、悪いものない。「もう打つ手がない」「もうダメだ」という状態を引き寄せいていることには、気づいていないのだ。
前出:ビタリー博士は、先の項目の中で、祈りの効果について、
決して私のように断言はせずに、ソフトに次のように言う。
「改めて言いますが。ブルース・F・バートンが指摘するように、
信じないより信じたほうが賢明なのです。信じることで奇跡が起こるのです。」
(「宇宙スィッチ」ジョー・ヴィタレー[著] 住友 進[訳] サンマーク出版)
ブルース・F・バートン氏とは、ビタリー博士が座右の銘にしている言葉を述べている人物。
ビタリー博士は、そのバートン氏の著作「人は何を信じることができるか?」に影響を受けているようだ。そのビタりーの座右の銘とするバートン氏の言葉の一部を引用の引用になるが、
「祈り」について、非常に啓示的な示唆を述べた言葉なので、この場でも引用をさせていただこう。
「すべての人間のなかには理解もできなければ、手を施すこともできない
神秘的なものが存在している。この神秘的なものは、忘れさられて
しまうほど眠ったままだ。(後略)」
さらに続けて、
「星が満点に散らばる空のしたの砂漠にひとりで立っているとき、
棺を入れるために開かれた墓のそばで顔を伏せて、目を涙でぬらして
いるとき、激しい風にもてあそばれる船の手すりに必死にしがみついて
いるとき、忘却の深い淵から、この神秘的なものが姿を現してくる。」
(「宇宙スィッチ」ジョー・ヴィタレー[著]の中の引用として
『人は何を信じることができるか?= ブルース・F・バートン著』より)
実際は、もう少し長いものであるが、要素だけを引用させていただくという限度で、
一部を省略をさせていただいた。
とても詩的な文章のうちに、「祈り」について、
神の暗示を受けた人の言葉のように感じてしまう内容だ。
ビタりー博士は、「祈り」ということに関連して、その祈りの対象、つまり目標に対して、
「意識を鮮明にすること」と強く示唆し、次のように言う。
「あなたのすべての部分、あなたが心に抱く考えにすべて矛盾がなければ、
問題なくあなたは富を引き寄せることができるでしょう。」
(「宇宙スィッチ」ジョー・ヴィタレー[著] 住友 進[訳] サンマーク出版)
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