「今、決めるのです。自分が何を欲しているのかを」と唱えるのは、アール・ナイチンゲールだ。著書「ザ・ストレンジスト・シークレット」(林 陽[訳] 徳間書店)の中の一節。
さらに続けて、
「その目標を心に植え付けるのです。
それは一生のうちであなたにできる、もっとも重要な決断です。」(前出)
………
「心にできないものは、何もないのです。」(前出)
なんと、心ワクワクするメッセージなんだろうか。
人は、心に蒔いた種(目標)を、それが心(潜在意識)という肥沃な土の中で、その土地は無限の力を発揮し、望む果実(結果)を刈り取れるというのだから。
この公式(作用・反作用あるいは、「原因」と「結果」)は、
私たちは生まれた時からすでに持っている。
そういう不思議な神秘的な存在なのだ。
その力は、例外なく誰にも平等に、
必ずその万能な働きをする世界最強のツールなのだ。
しかもなんと無料で使用することができる。
「ところが、その『力』を利用するのは、いたって簡単!
簡単すぎるからこそ、認識するのが難しい。」
(「イット・ワークス 夢をかなえる赤い本」RHJ著 三浦 哲[訳・解説] 成甲書房)
と、指摘をされるように、
多くの場合は、その心の力について、まったく気づかないか、無視されている。
しかも、
無限なる力など一切、持ち合わせていない、
すぐに限界モードに陥る(顕在)意識が、私たちの存在のすべてだと誤認している。
私たちの意識は、五感で感じたものにすぐに左右され、
ポジティブになったりネガティブになったり、迷走したり、ふらつくという脆弱さを持つ。
なのに、その意識は、
私たち無限のなる力とパワー持つ潜在意識に対しては、
実は、司令塔なのだというややアンバランスな状態をも抱えてもいる。
ならば、
私たちは、意識して、明確な目標を強く持つことで、その不安定な状態を、
むしろ積極的に有効活用することができるということだ。
自然界には、誰も否定できない「法則」が働いている。
精神世界もまったく同じで、だからこそ、
目標をしっかり、心に植え付けることができれば、
「法則」が働くので、目標が実現するのは当たり前のことになる。
アール・ナイチンゲールは、「ザ・ストレンジスト・シークレット」(林 陽[訳] 徳間書店)の中で、
「心をゆったりさせて、自分の目指すものを、積極的に考えてみましょう。
すでにこの目標に至っている自分の姿を、心の目の中に思い描くのです。
自分が目標を遂げ、すべきことをしている姿を見るのです。」
と、蒔いたものを刈り取るためのその潜在意識の活用の仕方を分かりやすく説いている。