意識と潜在意識の関係について、
これ以上に分かりやすい喩えはないという素晴らしい喩えが方を、
「私はできる!黄金の法則」(B.スィートランド著 桑名 一央[訳] 知的生きかた文庫)の中で紹介されている。
つまり、サブタイトルで、そのものズバリ、大きな会社に喩えてこうだ。
「意識が『社長』なら潜在意識は『工場長』だ」(前出)だというのだ。
話を単純化するために、その工場の所有者は、社長であり、
工場長は、工場を管理する者という位置づけを前提にしている。
現実の場面で言えば、
「『会社の工場長は社長と意見が合わなかったり、議論したりすることが
あるかもしれない』」
(「私はできる!黄金の法則」B.スィートランド著 桑名一央[訳] 知的生きかた文庫)
そうしたことは、稀にあることだ。
しかし、身体の意識と潜在意識の関係で言えば、
「潜在意識に限っては、そういうことはないのである。潜在意識は、意識からの
すべて指示を最終的なものとして受け取り、指示されたとおり、
正確にそれにしたがうのである。」
(「私はできる!黄金の法則」B.スィートランド著 桑名一央[訳] 知的生きかた文庫)
と、述べられている。
もし意識である「社長」に、見識があり、前向きで明るく建設的で、
さらに指導力を発揮できれば良いが。
反対に、その「意識」である社長が、常にネガティブな傾向に左右されており、
消極的で、破壊的、また事業が向上するような指導的な態度が執れなければ、
結果は、自ずと失敗続きで暗澹たるものになるに違いない。
なぜなら、「工場長」である潜在意識は、社長に意義を唱えず、
きわめて忠実に、意識である「社長」に従うからで。
社長の考えや態度に対して、
結果は、そのまま工場長である「潜在意識」が素直に実現するからだ。
前出、著書にも次のように、述べられている。
「意識がある考えをもつと、潜在意識はその考えを指示として受け取り、
その人の行動によってその考えが実現されるように、とりはからうのである。」
(「私はできる!黄金の法則」B.スィートランド著 桑名一央[訳] 知的生きかた文庫)
だから私たちは、意図的に意識して、
「私は、日々あらゆる面で向上しつつある。」
(「お金持ちになる人の心の法則」マーク・フィッシャー[著]
橋本美穂[訳] ディスカヴァー)などと、
くり返し自己暗示をかけていくことは、
意識である「社長」の前向きな姿勢を保つ上で、
とても有効な方法の一つだと言える。