「宇宙には時間も大きさもない」とは、
「ザ・シークレット」(ロンダ・バンーン著 山川紘矢+亜希子・佐野美代子[訳]
角川書店)p43の中の言葉だ。
通常、私たちは、この物理的現実においてすべての体験を時間軸で体験している。そのため、宇宙には、時間も大きさもないなどと示唆を受ければ、ただ混乱する。意味が分からない。
あえて、
あくまでも私の解釈であることを強調しておくが、
私は「宇宙には時間も大きさもない」という概念を理解できる。
なぜか?
宇宙は、無限大の時間と大きさだからだ。
それは何を意味するか。
つまり、
宇宙には、比較するものがないということだ。
そもそも比較する必要もないし、そのスケールにおいて比較できないのだ。
「ただ宇宙」なのだから。時間も大きさも、固より、意味がないし、必要がないのだ。
これについて、「ザ・シークレット」p105には、
「時間が幻想に過ぎないことを教えてくれたのはアインシュタインです。」
と述べられている。この紹介は、私たちの理解をサポートしてくれる紹介だと、
私は思っている。
としても、
私たちは、意識的に、時系列を体験することで、時間を感じるように創られている。
A点からB点に、あるいは
C点、D点等に移動することで、その比較において時間を体感している。
これは、私たち人間の制約された意識上の都合だけで起きている問題で、
時間も大きさも概念のない宇宙全体からしたら、全く意味をなしていないし、
実際に意味がないことなのだ。
私たちは、時間を意識することの一つとして、願望達成までの時間を大いに意識する。
そして
祈り求めるものの現実化が、なかなか達成されないように思える。
しかし、量子物理学者の世界やアインシュタイン博士などは、私たちの思いの意表を突く。
「全ての事象は同時に起きているのだと教えています。」
(「ザ・シークレット」上記 p106より 引用)
と前述著書に、紹介されている。
私たちは、「全ての事象が同時に起きている」という概念に、ひどく不満を持つ。
「冗談じゃない、何を、寝ぼけたことを言ってるんだ。」と。
だとしても、
私は、やはり「すべては同時に起きている」と考えるのが、
正しいと思っている。
私たちが、「同時に起きている」ということに、どうしても納得がいかず不満を持つは、
すでに前述したように、時系列で体験するという私たちの特性にある。
そして、A点からB点に、あるいはC点、D点等をシフトし体験する上では、
C点はD点より、やはり先でなくてはどうしても納得がいかない。なぜ納得がいかないか。
そこには、重要な見落としがあることに気づいていないからだ。
時系列を体験している私たちの「選択」の問題が絡んでいることに気づいていないからだ。
実は、
すべてが同時に起きているということなら、A点→D点→M点→B点でも良いのだ。
そして、それは、私たちの「もしも、あの時にあの選択をしなかったら、何々していたら」ということに類することでもある。
実は、所詮、その程度のものなのだ。
私の解釈をもう一つ、付け加えさせていただくなら、
なぜ、このような選択が可能なのかだ。
すでに、紹介しているように、「全ての事象は同時に起きているのだと教えています。」ということと併せて、こうしたことは、物理的現実において起きているのではなく、すべては私たちの内側の意識上で起きていることだからだと、私は理解している。
そのことは、
バシャールが言うように、
この物理的現実そのものは、あまりにリアルな体験だが、これも幻想で、単なる私たちの意識を投影したものに過ぎないのだ。余談で言うが、
今、私が、バシャールの動画を思い浮かべた瞬間、動画の中でダリル・アンカが「ミラー」という言葉が、口にしている声が一瞬、聞こえた。
私たちは、願望実現でとても達成が待ち遠しいが。
その気になる達成時間は、すでに
「全ての事象は同時に起きているのだ」という概念に基づけば、なぜ目指す望むものが、
なかなか手に入らないかの理由が自ずから見えてくる。
もし、
A点からM点が願望達成であるなら、A点→M点を選択すれば、それでいいだけなのだ。
だが、私たちは、それができない。私たちの理性が、何かとネガティブな思考をすることで、
その達成を遅らせるからだ。
例えば、「それは、簡単に達成できるはずがない。」「私は、それを手にする資格がない」「これこれを実現するまでは、それなりに時間がかかるだろう。」と、
A点からM点へ行く近道を、自らの思考の波動で、ネガティブな選択を繰り返すことで、
その実現を阻んでしまっているからだ。
「ザ・シークレットは」次の示唆を、私たちに贈っている。
「あなたの欲するものを宇宙が現実化するのに、時間はかかりません。
時間がかかったと感じるのであればそれを既に手に入れたということを信じ、
理解し、感じるのが遅れているということです。大切なことは、
あなたが欲しいものと同じ周波数に同調することです。」
( 「ザ・シークレット」ロンダ・バンーン著 山川紘矢+亜希子・佐野美代子[訳]
角川書店 p106より引用)
と述べている。