時々だが、どういうわけか、自分の気分に滅入ることがある。そうしたことは、誰にもあることだろうが。どうして私たちは、まだ来てもいない少し先の未来について、ちょっとした収入の入りと出の胸算用をして、自分の限界に見切りを付け、落ち込まないといけないのだろう…。
人生、いつでも何があるかわからないのに。先のことが分からないということは、それは、神のプレゼントかもしれない。…きっと、いやそうだ。
なのに、
まだ、体験もしていない人生に、あらかじめ未来をこの程度と予測し、定義してしまうことがある。分かってはいるが、私もそんな計算をして、ふと、出口のない状態に胸が焦げるような、そんな苦い感じがして、しかも不快な感情を引き連れて心を満たすことがある。
もちろん、そんな自分を良しとできるはずがない。私は、自分の気分の扱いについて考えみた。
「ザ・シークレット」(ロンダ・バンーン著 山川紘矢+亜希子・佐野美代子[訳] 角川書店)
を開くと、この本は、すごいと思う。10年以上前の引き寄せの大流行が過ぎたいまもなお、新しくワクワクする説得力がある。
今日まで、全く気付かなかった記述があったのだ。p68にある。
シークレット・シフター(気分転換)について記述しよう。
本の記述によると、
「シークレット・シフター(気分転換)とは自分の気持ちをすぐに切り替えられる
方法をいいます。」
( 「ザ・シークレット」ロンダ・バンーン著 山川紘矢+亜希子・佐野美代子[訳]
角川書店:P68より引用)
と述べている。
その実践の仕方は、引き続き次のように記述がある。
「このシークレット・シフトのリストを作成し、いつでもそれを実行できる
ように用意しておきましょう。それは美しい思い出、将来の夢、笑えた瞬間、
自然、愛する人、お気に入りの曲かもしれません。もしあなたが、
怒り、欲求不満、不機嫌を感じていたら、このシークレット・シフターの
リストを意識してそのどれか一つに集中してください。」
( 「ザ・シークレット」ロンダ・バンーン著 山川紘矢+亜希子・佐野美代子[訳]
角川書店:P68より引用)
と述べられている。
なぜ、この気分転換が必要かは、あえて言うまでもないが、
ジョー・ビタリー博士は、
「明るい気持ちでいることが重要なのです。というのも、この爽快な気分が
宇宙に放射されると、もっと良い気分があなたに引き寄せられるからです。」
( 「ザ・シークレット」ロンダ・バンーン著 山川紘矢+亜希子・佐野美代子[訳]
角川書店:P68より引用)
と。
そして、このシークレット・シフト(気分転換)は、イメージングの効果を活用したものだが、
その下準備として、自身の気分をチェックする意味で、自分の気分に注目する必要あるという。
少し前のページになるが、それについて、
「あなたは今、どんな気分ですか?今どんな気持ちか、しばらく考えてみて
ください。さほど良い気分でなければ、内なる感情をしっかり感じて、意識的に
気分を高揚させてください。」
(「ザ・シークレット」:p66より)
といい。
気分を高揚させるための方法も述べられている。
「(気が散らないように)黙想して、内面の感情に意識を集中し、
一分間ほど微笑むのです。どうぞ試してください。」
気分を高揚させてください。」
( 「ザ・シークレット」ロンダ・バンーン著 山川紘矢+亜希子・佐野美代子[訳]
角川書店:P68より引用)
これは、「今、ここ」の状態を作り出し、その「今、ここ」の状態に対して、
微笑むということだと思う。
「今、ここ」の状態に微笑むことを続けているうちに、私たちは、微笑むというポジティブな状態に焦点をあてることになり、そのことで、その周波数に見合った世界に同調することになるだろう。
自分の気分を「今、ここ」で微笑みで調整し、その後、シークレット・シフト(気分転換)で、
より良い気分にさせるイメージングを行えば、より効果があがるだろう。
この「ザ・シークレット」には、よくよく注意してみると、引き寄せの法則のインパクトで、見落としちがちだが、結構、地味になところに、しっかりと重要なことが述べられているに気づく。