「見えない鎖」とは、
人を望まい状況にいつまでも押さえつけ拘束する心の鎖をさしている。
「あなたの願いがかなうとき」(ジェームズ・アレン[著] 葉月イオ[訳] PHP文庫)
の中の項目《状況と戦うとは? p57》に出てくる言葉だ。
私たちは、自らを取り巻く物理的な現実をどのように受け止められるかで、
その理解を常に試されている。
私は、有難いことに、その理解について、
「思考は現実化される」という命題に直結し象徴されるような、
観念論的な形而上学的な世界への入口の前に、やっと立つことができた。
その入口から奥の向こうは、
物理的な現実を、私たちの意識が創り出した幻想だと捉え、
自らの物理的な存在の意味すら根本から覆し、
「ワンネス」へと導く概念への世界でもある。
その筆頭に、ジェームズ・アレン氏がいるのだろうと思う。
彼は、前出著の項目《現実が伝えるメッセージ p48》の中で、
この私たちの物理的な現実について、
次のように述べる。
「環境という自分の外側の世界は、心という内面の世界にふさわしく
形づくられます。」
(「あなたの願いがかなうとき」ジェームズ・アレン[著]
葉月イオ[訳] PHP文庫)
と。
つまり、
私たちの日々の心のあり方が、それを反映するように、
物理的な現実の状況、状態のすべてを形づくっているとのだという。
その目に見える現実において、
すべてが望んだとおりであれば、何も問題はないのだが。
私たちの圧倒的な多くは、自ら創り出した現実に、不平・不満・疑念・怒り・不安などを持つようになっている。むしろ、
そういう制約を求めて、この物理的な世界を、
私たちは、あえて生き体験しているのだということも言えなくもない。
この思い通りにいかない、望まない状況、物理的な世界について、
アレン氏は、次のように示唆する。
「好ましくない『状況』は、自分の心に根づかせている『原因』が、
外部に映し出された『結果』です。
その原因は、自分で気がついていない間違った考えや無意識の弱さかも
しれません。」
(「あなたの願いがかなうとき」ジェームズ・アレン[著]
葉月イオ[訳] PHP文庫)
その「自分の心に根づかせている『原因』」こそが、
私たちの心を縛る「見えない鎖」になるのだ分析し、肉薄し示唆している。
そして、心を拘束する鎖は、目に見えないがために、
アレン氏は、
私たちが、つい、
「状況の中で感じる不快感だけを、解消しようとする場合もあるでしょう。
環境や周りが変わることを期待して我慢したり、反発したりすることも
あるでしょう。」
(「あなたの願いがかなうとき」ジェームズ・アレン[著]
葉月イオ[訳] PHP文庫)
と指摘している。
事実、
私たちの反応としての多くは、
物理的現実の外側だけに向かい、何とかしようとする。
それは、不毛で。
「根本的な原因を正さないかぎり何度でも挫かれ、望まれる効果を
妨げるでしょう。」
(「あなたの願いがかなうとき」ジェームズ・アレン[著]
葉月イオ[訳] PHP文庫)
と示唆する。
アレン氏は、「見えない鎖」を解くためには、
すべては、自らの「心に原因」があることを認め、自らが「変わらなければならい」という。
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