トランサーフィンの第3巻(「[振り子の法則 トランサーフィン] 超スピリチュアルな夢実現/幸福獲得法」ヴァジム・ゼランド[著] ほおじろえいいち[監修] 須貝 正浩[訳] 徳間書店)は、これまでの第1巻、第2巻で、提示された多くの謎を解くポイントが、
いよいよ、示されている。
第3巻全体は、それまでの前2巻とは、全く違った調子になる。
少なくとも難解な概念と内容に終始するのではなく、読み進める上では、非常に楽になる。
だが、
別な意味で、難解さは、依然残るし。所々にある独特の抽象的な言い回しは、時にその概念で振り回されてしまいやすく、読んでいて、その場合には苦労するだろう、と言いつも、これまでのシリーズより、はるかに読みやすいことは確かだ。ただし、第1巻、第2巻での概念をある程度、理解していないと、
第3巻からいきなり読んでも、さっぱりわからないだろうということだけは確かだ。
そういう仕立てになっている。
で、私が言いたのは、
特に第3章は、凄いことになっていると声高に言いたい。
シビレるメッセージのオンパレード、その連続だ。
いままでの難解だった箇所のそれなりの理解が、次々と意味を持ってズシンと響いてくるのだ。
私が、今日、取り上げたいと思ったのは、
P196 《失敗を喜ぶという「馬鹿げた」習慣を身につけてみよう》の項目だ。
私たちは、思わぬ場面で、忌々しい出来事に出遭うものだ。
そのときに、どう反応するかが大切だと
この項目は述べている。
冒頭2行目に
「カキ貝のように何の工夫もなく反応するのはちょっと待って欲しい。」
(トランサーフィンの第3巻:前出より)
とある。私には、このメッセージが妙に引っかった。
”「カキ貝のように」って、何だ?”と思うからだ。カキと聞いて、まず食用のあの牡蠣のことだろうかと浮かぶ、しかしその牡蠣の生態については、ほとんど一般的に馴染みがない。
そこで、その象徴する意味を求めて、
当然、ネット検索する。
と、カキ貝は、やはりあの食用の「牡蠣」のことだと分かる。だが、食用の牡蠣は、
居酒屋の鍋でグツグツ煮込まれるのを見たり、フライになった姿を見るぐらいで、
その「カキ貝のように」の意味が、もう一つよく分からない。
しかも、ネットでの検索の大半が、食用レベルでの牡蠣について述べているサイトが多い。
ある程度、探す中で、いよいよ
Weblio辞書から、理解するヒントを得た。
http://www.weblio.jp/wkpja/content/%E3%82%AB%E3%82%AD+%28%E8%B2%9D%29_%E7%89%B9%E5%BE%B4
カキ(貝)の特徴を引用させていただく。
詳細な文章のなかの一文だ。
「一旦岩などに付着すると、一生ほとんど動かないため、
筋肉が退化し内臓がほとんどを占めている。」
(Weblio辞書: カキ (貝)の特徴より 引用)
とある。このあたりに意味を含み、託しているのだろうと推察された。
実際、前出した
「カキ貝のように何の工夫もなく反応するのはちょっと待って欲しい。」
(トランサーフィンの第3巻:前出より)
と符合する。
改めて、ゼランド氏が言いたかった意味が呑み込めるはずだ。
忌々しい出来事に、「何の工夫もなく、ただ頑なに反応してはいけない」という意味が込められているのだ。
と、ちょっと国語の解釈と鑑賞みたいなことをあえて言わせていただいた。
ゼランド氏が協調したいのは、次のことだ。
「腹立たしい出来事の中にポジティブなかけらがないか探してみよう。」
(トランサーフィンの第3巻:前出より)
ということだ。
そのために、普通は不快な出来事の中で、私たちは感情的になるし、気分が高揚してしまい冷静さを欠く。そんなときは、難しいが。それでも、あえて
「失敗を喜ぶという『馬鹿げた』習慣を身につけよう。」
(トランサーフィンの第3巻:前出より)
という。真面目に述べている。
そうすることで、
「原因が何であれ、腹を立てたり愚痴をこぼしたりするよりも
気持ちがずっと楽になる。」
(トランサーフィンの第3巻:前出より)
ということに加えて、
トランサーフィンの真髄が次のメッセージに含まれているのだ。
「(腹立たしい出来事に)自分がポジティブに対処したことによって、
あなたは分岐点で好ましい方の道を選んでいて、
他の不快事から逃れられたのだから、安心を願いたい。」
(トランサーフィンの第3巻:前出より=()内は、当ブログで補填追加)
「今、ここ」のこの瞬間の選択を、ポジティブにシフトするということが、
その後を決定することを述べている。腹立たしい出来事に私たちの思いがいつまでも、
引き摺られれば、決してロクなことにならない。
ネガティブな状態にフォーカスを続ければ、結果、
さらにネガティブなものを引き寄せることになるからだ。
難しいことだが、
だから、どんな不愉快な出来事に遭遇しても、そこにポジティブな芽を探し、ポジティブに反応するよう習慣づけろとゼランド氏は、示唆している。
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