【フィリピン訪問記】ピリピンへ行くことになる彼女からの国際電話 part2 #19-0011

フィリピン-ピリピン
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なぜ、急にピリピン(フィリピン)へ行くことになったのか

突然の彼女の電話が、半年ぶりだったということを、Part-1で書いた。その続きを話そう。彼女が帰国後、しばらくの間は、電話を続けていたが、電話が続けられなくなったのには、理由がある。やはりフィリピンへの電話の繋がりにくさに加えて高額な電話代にあったといえる。

電話代の都合で、仮に繋がっても、数分、話せる程度だ。比較的、電話代が安価なプリペイドカードを利用していても、経済的にはとても厳しい。何かしら見合わない高い代償を払わされているような気になったものだ。

しかも、電話が繋がったとしても、本人が不在で彼女の身内が電話に出ることもよくあった。つまり、本人が何らかの都合でその場に居ないときに、彼女の兄弟や父親が出た。
もちろん、日本語は分からない。それでも高額な電話代が容赦なくかかる。

私は、英語もタガログもできない。電話の相手が、私だとわかると、彼女が身内に教えたらしい簡単な日本語で「アトデ…」(=後で)と、返事して、一方的に電話が切られる。決して悪意でなく、言葉の問題で、彼女の身内もどうしていいか分からないのだ。それで、対応が冷たい印象となる。

「ナンデ、デンワナイ…」

電話が繋がりにくい。電話代が経済的にかなり負担。前述したように彼女と話が、きちんとできない場合がある。結果として、遠距離の難しさを感じ…。そうしたことを、何回か繰り返すうちに、次第に疎遠になっていく。電話をしづらくなる。ときどき、彼女から電話があり、「ナンデ、デンワナイ…」と言われ、「ドキッ」とする。

縁が切れたわけではなかったのだ。そして、またしばらく電話が続く。でも同じ問題は続く。電話をしないその間隔が大きくなるあたりで。以降、ついに電話がご無沙汰になってしまう。気づいたら、彼女がフィリピンに帰国してから、半年以上が過ぎている…。

この半年の間だが。私自身は、友人Sと、ほぼ毎晩のように居酒屋で飲み歩いていた。そんなある日、彼女から半年ぶり以上で、電話が来たのだ。「ナンデ、デンワナイ」と、どこか遠慮がちな力のない声だった。当方としては、久しぶりなので、よく電話してきたね。と言ってすぐに、電話を切るように促し、私から電話をした。

「ピリピン 二 キテイーヨ。オイデ。」

彼女にとって、電話代は、私よりかなり負担なのだ。その彼女が意を決するように、電話をかけてきた。その一言が、「ピリピン 二 キテイーヨ。オイデ。」ということで、行くことになったのが理由だ。そして生活費に、少し困っているようだった。外国で、また働きたいとも言う。日本で稼いだ数十万の金も半年もすれば、厳しくなるだろう。

「ピりピン」とは、現地の方が言うフィリピンのことだ。フィリピンは、英語読みなのだ。日本(ニッポン)がヨーロッパのそれぞれの言語の発音の仕方で、訛ってジャパンと変わってしまったようなものだ。私は、基本的には彼女との会話では、いつもフィリピンと言わず「ピリピン」と言っている。

彼女のフィリピンに「オイデ」という言い方が、上から目線のように感じるかもしれないが、決してそんなことはない。覚えた日本語が、微妙なニュアンスまで考慮し伝えられるほど、充分ではないからの表現なのだ。どうか、言葉だけのイメージで、受け止めないでほしい。

なぜ「オイデ」なのか。それは、私が、彼女と知り合ったPUBでそんな話を何度か話していたからでもあった。フィリピン人が容易に日本へ興行ビザなどで入国することができなくなった事情がある。とりあえず、私が行くしかなかったのだ。余談を付け加えるが、彼女の働いたPUBでは、目立った問題はなかった。健全に行われていたように思う。

それより以前に、もし問題があるとすれば、客数があまりに少なかったことだ。女の子の数の方が、圧倒的に多かった。客の数と言えば、大きなイベントがなければ、私と数組しかいないことが、ほぼ常態だった。これでは、営業的に厳しいだろうということは、誰の目にも分かった。事実、まもなく店は、閉鎖され転売された。

ピリピン(フィリピン)へ行こうと決意

彼女は、私に一所懸命伝えているとのだと、好意的に理解していただきたい。そして、航空券のチケットがとれるかどうかを確認して、なるべく早くいくと言った。とはいえ、私の生活は苦しかった。始めたばかりの事業が、右肩が上がりではあっても、生活を楽にするほどではなかった。それでも電話があって、4-5日後の12月10日頃に行くことになった。

このブログのタイトル”すべては夢見の中で起きている。フィリピンへ part-1”の話に繋がる。

自分一人で、海外に行くなんて、正直、困惑した。インターネットで、まず格安チケットを探した。さらに、どういうふうに行けばいいのかも調べた。幸いパスポートはあった。まだ有効でもあった。調べると、航空チケットは当然だが、成田まで行く必要を感じて困惑した。私の家から羽田空港までなら、タクシーで20分ほどなのに。

成田となると「エー?遠すぎる…」という不満を持った。と言っても仕方なく。チケットを手に入れなければ…と思い、格安旅行代理店に電話した。すると、手に入るということだった。ただし現金支払いで受け付けるということで。急な出費に、当惑した。
金の工面で、バタバタしたが、何とか、やりくりした。

私は、すぐに旅行代店のある新宿に向かったのである。なぜ、行こうと思ったかと言えば、所詮「カモ」だからだ。こんな愚かな男が一人ぐらいいても、この世界の許容量のうちだと思うからだ。これにより、私自身のシフティングが始まった。

☆フィリピンお役立ち情報・ひとくちメモ

女性にモテたければ、プライドはいらない!

[su_note note_color=”#fffad9″ radius=”6″]私は、借金しているときに、さらに借金してフィリピンへ行った。普通、こんな人物を評価するときには、決まりきった言葉しかないだろう。「バカじゃないの…?そんなのやめなよ!」という言葉だ。それは正しい。どう考えても、その意見は正しい。私の行動に真理など含まれていない。

では、なぜ私はそんなバカげた行動がとれるのか。ただ優しいからだ。そして、相手にかけてみようと思うなら、そういう愚かな男になってみるべきだと思うからだ。事実、いろんな問題は、たくさんあった。次から次へと、金絡みの問題が出てくる。もう駄目だ。と何度思ったろうか。

それでも、ひとりの女性を愛するとは、世界中の誰もが反対しても、彼女を受け入れる。良識で、人間関係を断ち切るなら、所詮それまでだ。永遠に打算だけで、相手を値踏みする人生となり、相手に対するリスペクトも抱けないだろう。私の評価は、バカか、愚かでいい。運命の出会い、私と彼女だけでしか分からないこともあるのだ。 [/su_note]

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