人生の困難な時期に「祈りの言葉」を繰り返すというのは、やはり大切なことなのではないかと思う。とかく、神頼みを軽視する考え方やすぐに目に見えて効果がないため、途中で、挫折しあきらめてしまうことが多いと思われるが、それでも祈りの言葉をくちずさむことは、もっとも、困難を打開する唯一の方法なのかもしれない。
むしろ努力して、状況から脱しようと、必死にがんばることが、かえってぬかるみに嵌った状態をさらに深刻にし、ぬかるみから抜け出せなくさせるようだ。
ただ多くの場合には、祈りで、そんな簡単なことで、問題が解決できるなどと信じることができにくい。それは、祈りの効果を信じることができないからだ。物理的な現実の困難な状況が、
祈りで好転するとは、考えにくいからだ。
私は、常に形を変えて居座り続ける私自身の困難な状況と、全く望んでいないが長い付き合いになってきたことを思うと、徐々に考えが変わらざるを得なくなった。
結果、スピリチュアルな考え方を受け入れる必要をますます感じるようになった。
とくに納税日本一と自ら申し述べている斎藤一人さんの言葉は、説得力がある。特に、斎藤一人さんは、「アメノミナカヌシ様」に知恵をさすかり成功したのだということを講演の中で申し述べている。そんな話を聞くと、普通は、大金持ちの成功談の延長戦上の興に乗った与太話のように受け止めるだろう。
だが、斎藤一人さんの話を、以前から聞いていると。それは間違いで、斎藤一人さんは、大真面目に「アメノミナカヌシ様」に成功を導いてもらったと告げているのだ。それ故に、普通は素直に信じられない話なので、斎藤一人さんは、そういう人に向かって、「無理に信じなくていいですよ。」といのだ。
斎藤一人さんにしてみれば、信じてもらわなくて結構。という信条が、その気持ちの奥にあるようだ。加えて、それが事実なんだよ。という自信に基づいている。
そのように気前よく成功法則を述べたうえで、祈りの言葉も伝授してくれる。
困ったときに、「アメノミナカヌシ様 お助けいただきましてありがとうございます。」というと、「いいよ。」と述べているのだ。
信じるか信じないかは、その人次第で、それ以上。真実を伝えているのに、成功の本当の秘訣を教えてほしいと、斎藤一人さんの周りに人が集まる。
斎藤一人さんは、すでに。いつでも気前よく真実を伝えているのに、その話は、おもしろ話で聞いて、ところで「本当」の秘訣は、何ですかと聞こうと待っている。
そんなものは、ない。嘘偽りなく、「アメノミナカヌシ様」のおかげだと信じているのだ。
そのうえで。斎藤一人さんは、「神様という言葉が好きなの」「だけどこれは宗教じゃないの」「お金は寄付も募らないし」「日本で一番納税しているんだから」と、講演で、聴衆の笑いと拍手を受けている。
前々回のブログ記事(夢見心地☆どん底 そして サインに気づく part-3 ★19#0027)でも書いたが。少なくとも日本の成功者の多くは、スピリチュアリティが高いという話がある。人知れず神社などに参拝しているという。斎藤一人さんをはじめ、松下幸之助氏、孫正義氏ら、ほかに多数いる。その理由は、これらの成功者が自分自身の成功は、自分の努力によるものだとは考えていないからだ。
むしろ人生のラインをシフトするその能力を祈りの中に感じているからであろう。それは、いわゆる努力ではなくて、俗っぽい言い方で「運がよかった」という言葉に代表されるように、祈りが、成功のラインにシフトするための呪文であるとは気づいてはいないとしても。自分の力を超えた「何か」に押されていたような、それへの畏怖を感じているのだろう。