ほんの今、音叉の共鳴の実験をしたことをふと思い出していた。
小学校の頃だったか、中学の頃だったか覚えがない。
Uの字の形した金属に柄を付け片側が空いた空洞の箱に取り付けられたものだ。
二つの音叉を用意し、
空洞になった片側同志を向き合わせる。
Uの字の一方を音叉を叩くと、もう一方の叩かなかった向き合う音叉が鳴り出す。
振動するというものだ。
その様子は、
YouTubeの短い動画で見られるので紹介しておきたい。
音叉と共鳴Resonanz
http://www.youtube.com/watch?v=3NEwxbAGTR4
学校では、共鳴について、「こういうものだ」と教えてくれるが、
共鳴がもたらす人生上の深い意義については、
一切、語られない。触れられない。
(同じように、作用・反作用の物理実験についてもそれは言える。)
なぜなら、教える側が、実は分かっていないからだ。
ただ学習の単元の都合として教えているだけ。
それが、何のためなのかも、どんな役に立つのかも分からないで。
どこか勿体を付けた、たいそうな器具――その割に安っぽい実験器具を叩かせてみて、
私たち生徒をその実験に興味を持たせようとする。
しかし、それは、たいして面白くないものだった。残念ながら、私の記憶はその程度だ。
はっきり言えば、バカバカしかった。他の生徒たちも同じだったに違いない。
だから、先生が「もう叩くのいいから、やめなさい。はい、こっちに集中!集中!」と言いたくなるような飛んでもなく騒がしい方向に行く。
確かに、当時、
その授業は、路傍の石程度の価値しかないように思われた「共鳴の実験」だったが、
その思い違いを嗜めさせられるように、今、思い出した。
その実験は、大切なことを教えてくれていたのだ。
今日まで、その気づき得られるまで、なんとも大いなる時間を費やしてきたが。
「共鳴」は、重大なことをさり気なく教えてくれていたのだ。
「同調」ということについて、目に見える、耳に聞こえる形で示してくれていたのだ。
それは、優しく「それでも、信じることだよ。」という声の響きにも似ている。
私は、たったいま「ザ・シークレット」(ロンダ・バンーン著 山川紘矢+亜希子・佐野美代子[訳] 角川書店)を手にした。
この本は、300ページ程の紙数の中に、願望実現のために起こり得る、
あるいは、識る必要のあることが、実にいろいろな角度から盛り込まれているのだなと、
改めて驚かされ、感心もする。
その中で、私は、「同調」についての示唆を受けた。
つまり「欲しいものに同調するには、どうしたらいいか」ということについてだ。
しっかり、その答えが出ているのだ。
「あなたが欲しいもののことを考えるとその物と同じ周波数を発信します。同時に、
あなたは欲しい物のエネルギーもその周波数で振動させるのです。
その結果、あなたはその物を自分の方に引き寄せるのです。」
(「ザ・シークレット」:p251)
それを願望実現の観点から、具体的な方法を添えて、
分かりやすく言い換えて述べている。
「あなたが欲しいもののことを考えたり、感じたりすると、瞬時にその物の周波数に
同調します。するとその物のエネルギーがあなたに向かって振動して来て、
あなたの生活にそれが表れるのです。」
(「ザ・シークレット」:p252)
有難いことに、
私たちは、共鳴という物理法則を、少年期の学生の時代に、
目と耳と物理実験の体験から、知っている。