夢見心地☆捨てる ★19#0187

ボブ・プロクター氏の著作「宇宙を味方にしてお金に愛される法則」（ボブ・プロクター［著］　岩元貴久［監訳］　きこ書房）の《第１０の法則　捨てる》について、今朝から考えている。

ボブ・プロクター氏のメッセージは、次のようなものだ。

「何かを手に入れるには、その前に何かを捨てなければならない。」
(前出「宇宙を味方にしてお金に愛される法則」より引用)

だった。

この著作が言っているのは、著者の叔母のマーグの話で、叔母が部屋の古いカーテンを取り替えたいという思いを持ちながら、ずっと替えられないという不満があった。
それを、ボブ氏は、叔母が「見るのも嫌なのよ」と言いつつ、愛着があるからだろうと理解していた。

叔父は、叔父で、代わりになるカーテンもないし、新しいカーテンを買うお金もないからだと、述べる。これに対し、ボブ氏は、

　　「新しいカーテンをかけるには、まずかけるためのスペースをつくらないといけない。」
　　　 (前出「宇宙を味方にしてお金に愛される法則」より引用)

と諭す。
ボブ氏は、この例を出し私たちの思いについても同様であることを示唆している。

「何かを手に入れるには、その前に何かを捨てなければならない。」

と。
この示唆について、私は、これまでそれなりに理解していたつもりだった。
だが、実は、この示唆には、私たちが思う以上に、

もう少し深い意味があるように気づいたのは、実は、最近のことだ。

その理解度を深めてくれたのは、やはりトランサーフィンのおかげでもある。
「[振り子の法則]　リアリティ・トランサーフィン」
（ヴァジム・ゼランド[著]　ほおじろえいいち[監修]　須貝正浩[訳] 徳間書店）で、

トランサーフィンの考え方で言えば、
［過剰ポテンシャル］と［重要性］が、これに当たるように思う。

過剰ポテンシャルとは、

　　「評価に必要以上に大きな意義が与えられる場合に限って、
　　　過剰ポテンシャルが現われる」

としている。

その過剰ポテンシャルの代表格が、特に［重要性］だと述べられている。

その［重要性］については、さらに、
［内的重要性］と［外的重要性］があるとしている。

［内的重要性］とは、自分に向けられた重要性への評価だ。

［外的重要性］とは、自分の外に向けられた

　　　「対象や周りを取り巻く世界の事象に大きな意義を与えた時に生じる」
　　　（前出「[振り子の法則]　リアリティ・トランサーフィン」より引用）

ものとしている。

詳細は、本で確認を願いたい。
ここでは、大雑把に［過剰ポテンシャル］と［重要性］というものがあるという理解でいい。

「何かを手に入れるには、その前に何かを捨てなければならない。」
　　　 (前出「宇宙を味方にしてお金に愛される法則」より引用)

というボブ氏の言葉を改めて、トランサーフィン的に見直すと、

そこには、

「何かを捨てる。」つまり「捨てられない何か」があるということだ。

その評価の高まりが、過剰ポテンシャルを生み出しているということであり、
その大もとを見るならば、

自分にとっての「捨てられない何か」とは
　　　　→「何か（自分にとって）重要なもの」という意義が、

どんな状況になろうとも、依然、支配的になっているということだとわかる。

トランサーフィンの考え方が凄いのは、
ただ過剰ポテンシャルを生じるという指摘で、終わっていないことだ。
過剰ポテンシャルが何をもたらすかを示唆している点が、
願望実現をテーマにしていながら、他の成功法則と違い、
ちょっと異質な点になっているのだ。

つまり、
過剰ポテンシャルが発生した後、私たちに問題や障害をもたらすと言っているのだ。

それは、
どういうことか。

自然の中の、あるいは宇宙全体のエネルギーの力学として、バランスを保とうとする力が
生じるという示唆があるのだ。

つまりどこかに過剰なフォーカスと緊張、ストレス、さらには不安や期待、不満などによるエネルギーの発生が生じれば、
宇宙のバランスを求める作用が、そうした高まりを嫌い平坦、平準化で解消を
めざす平衡力をもたらすという示唆をしているのだ。

だから、象徴的な意味で言えば、
私たちが、

「何かを手に入れるには、その前に何かを捨てなければならない。」

という、ボブ氏の言葉を受け止めるとき、

「捨てられないものとは何か」「何だろうか…」と、考えてみる必要があるということだ。

それを無意識のうちに秘匿しているとき、
平衡力による思いがけないしっぺ返しのような問題や障害が発生してくる場合があるからだ。