夢見心地☆自分でこうだと思っている制限 ★20#0219

枝ぶり フィリピン-ピリピン

ネガティブに作用した場合に、
もっとも良くない結果を招きやすい思い込みにつながるのが、
自己イメージだろう。

  「自己イメージによって常にあなたの行動や感情、態度、さらには
   技能さえもが支配される」

 (「潜在意識が答えを知っている!」マクスウエル・マルツ:ダン・S・ケネディ[編]               田中孝顕[訳] きこ書房)

と、示唆がある。

自己イメージは、私たち自身が自らが創り上げた心の青写真(青図)だ。
成功するかしないかは、この青図に大きく左右される。
なぜ自己イメージが、大切なのか。
きわめて端的な表現が、
「ザ・シークレット」(ロンダ・バンーン著 山川紘矢+亜希子・佐野美代子[訳]
 角川書店)の中でなされている。

 「あなたの人生は、あなたが考えていることを映し出す鏡なのです。」
     (前出 「ザ・シークレット」 p43より引用)

とある。

この「あなたが考えていること」それを、自己イメージに置き換えてみればいいだけの話だ。

 「あなたの人生は、あなたの思い込みによる自己イメージを映し出す鏡なのです。」

自己イメージが、恐ろしく貧弱であれば、自ずからその人生は乏しい人生と
ならざるを得ない。

成功法則においては、
必ず取り沙汰される自分自身に対しての”豊かさ”のイメージがあれば、
自動的に、そちらへ導いてくれるものだ。

だから自分への思い込み、自己イメージはとても大切になる。

ある知人の話だ。
決して、必要以上に親しいわけではないが。

彼は、年配者だが。最近、PCの取得に拘っていた。
だが、彼の口にするのは、彼の履歴に関わるのだが、常に独自のおしゃれ感に
左右されていた。

若い時に、一時期有名ブランドとして名をなした会社に所属していて、
自身をおしゃれな人間と思い込んでいるところがある。
少なくもそう見られたいようで。それが、彼の自己実現の現われでもあるのだ。

その彼が、最近、頻繁に口にしていたPCについての関心は、
「Appleは薄くてデザインがいい」「Ultraブックは、薄くでいいですね」と、
よく私を見かけると話しかけてくる。

その彼の関心は、PCの性能や働きを自分のためにどう使うか、
どう活かして生きたいのかという観点はまるでないらしい。
私は、その彼の興味については、そこそこの程度しか返事しなかった。
付き合い程度に。あえて人間関係を悪くしない程度に。

彼は、自身でも性格的な部分として言っているように。
「熱しやすく、醒めやすい。」という自己イメージの一端を持っている。

どこかのお偉いさんも持っているとかで自慢のブラックベリーの携帯電話や
いまのようにスマートフォンが出る前の携帯版のPad端末など、
時代の先取りをするのが好きなようだ。

そのいづれもが、いまは飽きているらしい。
ほとんど使っていないという。使う用途もないという。

その彼を見かけると、常に事務所の傍らの古いPCに食い入るように、
ネット情報で、価格が下がることばかりに彼の興味がすべて向けられていた。

そして、彼の念願は、いよいよ適って、PCを取得した。
手に入れたものは、あれほど、私に同意を求めていたAppleでも、Ultraブックでもない。
平凡なノートPCで、和製メーカーのものだ。

デザイン性でも、私なら絶対に買いたくない某有名メーカーの製品だった。
もちろん値段の割りには、かなりいいと思うが…。

私には、分かっていた。

彼は、PCを取得するまでが、もっとも楽しくて、ワクワクしているということが。
都度、私にあれこれ質問を投げかけていたが。

一方で、私の知っている限りのPCの返事にたいしては、あまり興味がないのだなということも分かっていた。
彼は、自分がネットで知り得た、価格と製品情報を私に告げたかっただけなのだということも。

あくまでも取得までのプロセスが目的で、PCをどう使うかについての興味が、
私は、十分には、感じることができなかった。

そして、取得して数日は、そのノートPCを抱きかかえんばかりにしていたが。
ソフトもほとんど入っていない機種でどうするのだろうと思っていたら、Wordの使い方を勉強するので、プリンターを購入するのだといって、また価格.comを食い入るように眺めはじめた。
さすが分相応にしたほうがいいと、助言だけはしたが。

挙句、結構な値段のプリンターを買ってしまった。
先日、そのプリンターを使用してレーベルを作成した
その音楽CDを私にくれた。

ぜひ、デザインの成果を見てほしいという狙いがあったようだ。
音は、2度ほど途切れた。その曲自体に興味がなかったので、
聴いている時間がもったいなかったが…。義理で聴いておいた。

CDは、
過去の古い曲をコピーしたもので。
レーベルにレコードジャケットが印刷してあった。彼から受け取ったときに、
何とも、色の悪さ、ピントの甘さにすぐに気づいて尋ねると、
ジャケットをデジカメで撮影したのだという。

私は、ひとこと言った。

   「何で、プリンターのスキャナー機能を使わなかったんですか?」

というと、彼の目が点になった。まるで、私に意表を突かれたかのように、
やがて思い直して。急に目が輝きだした。

   「そうか、スキャナーを使えば良かったのか…」と納得していた。

今日帰ったら、勉強すると言っていたが。
私は、彼は、そう遠くないうちに、そのPCに飽きるだろうと思っている。

その後、
PCについては、あまり口にしないからだ。使っているとは言っているが。
ビールを飲みながら、TVを観ていたというような話が多くなった。

私は、彼の悪口を言いたいのでは、決してない。
ただ、彼自身の思い込みについて、ここで問題にしたいだけだ。

自分で、
自分を熱しやすく、醒めやすいと思い込んでいるところをだ。
ほんとうにそうなのかという疑問がある。
それ以前のような気がするのだ。

だとしても、
私は、その方に、それは良くないなどと言ったこともない。
言うつもりもない。そもそもそんな資格もないだろう。
その方は、その方のやりたいようにやればいいと思うだけだ。

ただ、自身の自己イメージは、このような他愛のないレベルの俗っぽい例を見ても、
頭を常に柔らかくして置かないといけないと思う。



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夢見についての気づき 2020年版 Index(古い順より)
https://isle23ch.com/philippines-pilipin/yumemi/1084/

夢見についての気づき 2019年版 Index(古い順より)
https://isle23ch.com/philippines-pilipin/2798/

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