「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス 吉田利子[訳] SoftBankCreative)の中で、
ジェリー・ヒックスが、エイブラハムに、
思いがなかなか現実化しない場合の共通の理由には、どんなものがあるかと問う項目がある。
それに対して、エイブラハムは、
「もし望むことがなかなか実現しないとしたら、理由は一つしかない。
欲しいものを考える以上に、それが実現していないということを考えているからだ。」
(前出「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」より引用)
と述べている。実に、明解な答えだと思う。
さらに、続けて
「何が欲しいかがはっきりとわかり、次にそれが実現するまで、
意図的にそのことだけを考えていれば、欲しいと思うことすべてのエッセンスは
たちまちあなたのものになるだろう。」
(前出「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」より引用)
とある。
エイブラハムの最初のメッセージで、
実現しないたった一つの理由を述べているときに、
その言葉の背景に重要な含みがあることを、あなたは、感じていただけただろうか。
これも実に明解だ。
「現実化する」という観点で観ると、なかなか現実化しないために焦っている願う側のその気持ちにおいては、
「なかなか現実化しない」という思いを、
宇宙の法則は、皮肉にも確実に実現しているという事実だ。
宇宙の法則は、まったく融通が利かないほど厳然としている。
私たちの気持ちにきわめて忠実なのだ。
なかなか実現しないと不満に思う一方で、
そう思うことが、現実化の足を引っ張るという皮肉がある。
「ザ・シークレット」(ロンダ・バンーン著 山川紘矢+亜希子・佐野美代子[訳] 角川書店)の本の中にも、次のように指摘がなされている。
「人々が自分の欲しいものを手に入れていない理由は、欲しいものよりも、むしろ、
欲しくないものを考えている時間が長いからです。」
(前出「ザ・シークレット」より引用)
望むものより、むしろ「なかなか現実化しない」という思いで心を煩わしていることの方が、
比重として高いということだ。
そこで、
目の前の鏡のような現実が、私たちの望むようなカタチになっていないとすれば、
それを私たちに気づくように示しているということだろう…。
「ザ・シークレット」の中で、ボブ・ドイル氏が、その望まない気持ちに対しての
具体的な例を示してくれている。
改めて、見直すことで、誰にとっても、自身で、気づき直すことも多いと思うので、
引用をさせていただく。
「『引き寄せの法則』はあなたが認識する善悪とは無関係です。
またそれを欲しているか否かも関係ありません。
ただあなたの思考に反応するでだけです。ですから、累積された債務を惨めな
気持ちで眺めているとしたら、それがあなたが宇宙に発しているシグナルなのです。」
(前出「ザ・シークレット」より引用)
私は、このボブ・ドイル氏のメッセージをあえて取り上げた。
しかも、引用の前に、”見直すことで、自身で、気づき直すことも多いと思うので”と
前置きをさせていただいた。そして、私は、
事実、改めて…改めて、2点気づき直しをした。
その2点とは、まず、
引き寄せの法則の関心事(宇宙にとっての関心)は、
私たちが、”(具体的に)何かを望んだり、欲しているかどうか。”ではないという事実。
そして、
むしろ、私たちの思いがいまどこにあるのかに、「ある」のだと、わかること。
もう一点。
「累積された債務を惨めな気持ちで眺めているとしたら」
(前出「ザ・シークレット」より引用)
という言葉に注目した。
例えば、
債務のような、どうしても何とかしたい、抜け出したいというようなネガティブな現実。
先の言葉の引用をしながら、私は、ふと思った。
しっかり、ある思いが、明確に思いや考えというカタチになっていなくても、
つまり思考とは呼べないレベルの、
ただ、いわゆる思い煩い、戸惑い悩むだけの思いと感情さえ、
それは、ネガティブな”類は友を呼ぶ”なのだと。
複雑な、心境というものをつくづく気づかされた思いがする。
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