「環境や経験、年齢、人種、宗教上の教え、育った境遇などのために
豊かで幸せな人生が歩めないと決めつけるのは、自分の持ちものを盗むことです。」
「マーフィー 世界一かんたんな自己実現法」
(ジョセフ・マーフィー著 富永佐知子[訳] きこ書房)
と、マーフィー博士は唱えている。
これは、こんな解釈をしている。
私自身のことで申し訳ないが、私の生まれ育った環境・境遇には、自分で自分の境遇を冷ややかに口にしていた若い時代があった。そんなことはすべきではなかったと、今は、大いに悔いている。
そうしたことには、必ず因果が巡ってくるものだ。私は、いま、そう確信をしている。
それは、経済的に恵まれなかったということだけで、すべてその因果で帳尻を合わせられるものだとは限っていない。
私は、20代半ばで、人生で初めてのちょっとした大きな手術と、半年ほどの入院を余儀なくされた。
ネガティブな話なので、最大限にぼやかして書かせていただく。
上述のマーフィー博士の言葉は、
その因果について――つまり作用・反作用を語っていると考えて差し支えない。
仮に、”生まれ育った環境などのために、豊かな人生を育めない”と思うことが、
作用とするなら、
反作用は、自分自身の思い込みの結果を、何らかのカタチで受け取らざるを得ないという意味だ。
心の力は、決して侮ってはいけない。使い方では、どんどん果てしなく自身のために良くなる。反対に、ひとつその使い方を誤ると、途轍もなくどん底まで不幸を招くものだ。しかも、それは、心のせいではない。心を使っている。すなわち私たち自身がそれを正しく扱えているかどうかの問題なのだ。
だからといって、そのまますぐ不安に思う必要はないが。分かりやすくいえば、自動車のハンドルに遊びがなかったら、大変操作がしにくいだろう。それと同じで、心も同様で、すぐに直結して、何かちょっとした思いに即反応するものでもない。多少の遊びの部分があるのだ。だが、遊びの部分を越えたとき、心の中にあるものに対して何らかの反応(現実化)が起きる。
マーフィー博士の言葉は、続く。
「幸福や繁栄を心の中から表に出したいなら、
幸福や繁栄を感じれば、いいだけの話です。富を感じることで富が生まれます。
きちんと意識すれば、意識そのものが表にあらわれてきます。」
(前出「マーフィー 世界一かんたんな自己実現法」より引用)
心の力を正しく扱えと言っている。
心の中をネガティブな思いで充満させることは、実に愚かなことだといわざるを得ない。
自分で自分を不幸になるように仕向けることと同義だ。
それならば、幸福や繁栄、健康や成功、豊かさ、達成など、ポジティブな思いで、心を充満させることが、いかに賢明なことは、比較するべくもない。
私たちが、ちょっとした思いに心を煩わせるのは、あるいは現状に不平や不満を持つのは、見方をかえれば、心の力を、本来持っている力を侮っているということにもなる。
世の多くの賢人たちが引用している言葉で、マーフィー博士もやはり引用している
ラルフ・ウォルドー・エマーソンの言葉がある。
「一日中考えていること、それが、その人自身だ」
(前出「マーフィー 世界一かんたんな自己実現法」から引用の引用)
心の力をまさに、ズバリと指摘している。
マーフィー博士は、さらに言う。
「豊かな生活を思い浮かべましょう。豊かさを心に受け入れ、裕福になりたいと
望んでください。そうすればイメージを表現するための公式ができ、『作用と
反作用の法則』が現実を組み立ててくれます。満ち足りた気分になったとき、
豊かな生活に欠かせないものがすべて現実にあらわれるはずです」
(前出「マーフィー 世界一かんたんな自己実現法」より引用)
と述べている。
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