夢見心地☆自転車に乗る。迷走するとは ★20#0433

フィリピン-ピリピン

自転車に乗るということについて考えた場合、理性(意識)と魂(潜在意識)の一致がもたらすものは、時に、自転車に乗る以上の力を発揮するのだということを誰でも一度くらいは体験しているのではないだろうか。

例えばだが、自転車は一輪車と異なり、本来であれば、ハンドル操作によって、機能的に分離している前輪と後輪とを制御し乗りこなすべきなものなのに、かなり馴れてくると直接的なハンドル操作なしでも(=非常に危険なので、絶対にお勧めしない。)、運転ができてしまうことが稀にあるという事実――つまり手放し運転が一時的に可能になる現象が生じる。

そこに現れる潜在意識の驚くべき能力を、とりわけ向こう見ずな男子などは、多少とも体感してみたことがあるのではないだろうか。もう一度いう。手放し運転は、他者を巻き込むこともあり、非常に危険なので、やるべきではない。自転車は、気を抜くと、ちゃんと操作していても落車などの事故が起きる可能性があるからだ。

あえて話は、反れるが…。
私は、急な坂を上り詰めたとき(= もちろん。手放し運転ではない。)、迂闊にもペダルを踏み外して、落車した経験を持つ。

その際、ハンドルの片方の柄で、ほぼミゾウチ付近を突くように強打したことがある。
実際、数分ほど息ができないようになる。呼吸が瞬間的に止まったかと思った。息を吸わなければと焦り…。

しかし息ができない。意識はしっかりしているが、悶絶しつつ、死ぬかも‥と思ったほどだった。強烈な激痛を味わった。2-3分は、気絶寸前で身悶えし、身体を捩りながら空を仰いだ。
痛みが去るのを待った。なぜか、このときは、人の往来もなく、自動車も通らなかった。ひたすら息苦しさで揉んどりながらヤバイという孤独を感じた。

7-8年ほど前の9月の夕方のことだった。このまま私はどうなるのかと…。
だが、ついてる私は、しぶとく生き抜いた。その後、苦痛に耐えて、自転車に再び跨ぎ、
痛みで前かがみになりながら、なんとかそのまま郵便局へ行こともできた。

自転車に乗ることに対して、特に恐怖はなかったが、それでも、改めて、自転車に対する注意は、慎重さが以前より増した。

話は、大いに反れたが、自転車は、想像以上に危険な乗り物にもなるので、注意すべきだとどうしても述べたかった。その意味で、手放し運転などは、決してすべきではないし、自転車操作に馴れているということで、決して自分を過信し甘く見てはいけないと反省もした。

ただ運転の馴れは、私たちをときどき私たち自身を過信の誘惑の渦中へと引き摺り込む。
あってはならないが。決して手放し運転などすべきではないという立場と前提を請け負っている条件付きで、私は、その抽象域のレベルの話として、この場に限り、手放し運転の時に生じる不思議な能力があるのだとお話させていただていることをお許し願いたい。

その次元の少し前段階になるが。自転車をある程度、乗りこなせるようになったときに、
視点を移し変えさせていただく。

以下は、現実には、やはりあってはならない抽象域の話として述べていく。
たとえば、自転車を操作する私は、意識そのものだ。ハンドルに「意識」の思いを伝える、
するとハンドルを通じて、操作の実践が行われる。

もしそのとき、意識の状態が、何らかの不安定さや焦り、誰かや何らかの出来事などに対する怒り、憎しみ、妬み、不平、不満などのネガティブな状態で占められていたら、その自転車の操作はどうなるのだろう。

その度合いにもよるが、極端で考えるなら、ハンドル操作は、意識がその心の状態でいっぱいになり、運転どころではなくなる。ぼんやりとするか、あるいは悩ましくなるか、興奮しつつ不安定な操作になるだろう。

決して、幸せにつながる道を走ることはないだろう。
それは、言うまでもなくネガティブな状態を意味している。

一方で、楽しく、どこへ行っても、それなりに幸せな気分を抱ける思考回路になっていたら、もちろん、極端なレベルを除くが、何となくイキイキと豊かな気分で、自転車を操作すれば、幸せな道を行くことができる。

私たちは、そんな当たり前なことをいつも意識する必要があるようだ。
少なくも、そうしたことを何度でも繰り返し思い返す必要がある。

なぜなら、私たちの心の傾向が、放っておけば、すぐにネガティブな傾向に陥るからだ。
ちょっとした空き地を見ていたらよく分かる。
空き地は手入れをしないかぎり、どこからともなく、雑草が生えてくる。
背丈まで伸び放題になる。

その雑草は、もちろんネガティブな思いの雑草を意味している。
私たちの心は、いつも常にポジティブな思いを栄養として与えて管理していないと、
必ず怠惰な気持ちで萎えるようにできているようだ。



戻る | ★前日の記事を読む

★過去リンク
夢見についての気づき 2020年版 Index(古い順より)
https://isle23ch.com/philippines-pilipin/yumemi/1084/

夢見についての気づき 2019年版 Index(古い順より)
https://isle23ch.com/philippines-pilipin/2798/

タイトルとURLをコピーしました