すべては夢見の中で起きている。フィリピンへ part-2 #19-0008

夢見空間

不安を抱えて成田空港へ

HISの営業所へ行ってから、数日後の朝4時起きした。今日は、急に決まったフィリピン行きの当日だ。日程は、2005年12月10日から15日のほぼ一週間ほどだ。
成田発 9時30分のPR432の飛行機。

たった独りで、はじめてフィリピンへ行くことになった。国内旅行だって、一人で行ったことないのに。急なフィリピン行きの理由は、後日の記事で、詳細を述べる。正直言って、心細いったらありゃしなかった。

何より、成田空港まで、どう行くのかが、まるで分からなかった。そもそも、海外は、2度目、1度目は、複数の友人たちと一緒だった。そのときの行き先は、香港だった。そのときの手続きのことは、舞上がっていたため、いま何も記憶にない。すべて人任せで良かった。

従って、今回ばかりは、全く人を充てにすることができない。事前に、ネットで調べ、最寄りの緑の窓口で、成田エクスプレスの片道乗車券を買った。格安の航空券を手に入れていたとはいえ、すでに7万円近い費用の出費だ。その上、成田までの特急券が、3000円程度もし、困惑した。「どうしよう…」

まず品川駅へ

12月の朝4時は、暗い。パスポートや航空券など、すべて準備はしたが、不安だけは、拭えない。軽い食事をして、ともかく、5時半過ぎに家を出た。

国道までの道のりは、自宅から3-4分。そこまで、中層のマンションが、道の両脇に立ち並ぶ。バゲージをコロコロ転がすと、その音が、早朝の道に妙に響き渡る。誰かが、「うるせーぞぉ!」と顔を出しそうだ。

なんとか、車道にでて、タクシーを拾う。最寄りの駅まで、お願いする。タクシーの運ちゃんからは、「ご旅行ですか」と愛想を振られる。「えぇ…」と、やっと返した。不安でいっぱいの今、その問いに答えるのが苦痛だった。察したのか、運転手もそれ以上は、何も聞かなかった。

駅に着いて、再び、バゲージを転がす。路面がなめらかなので、さっきほどの音はしない。自動改札を抜け、成田エクスプレスのホームに向かった。時間は、6時を少し過ぎている。駅は、あまり人気がない。それがさらに不安をあおった。まさか、間違っていないだろうなと。

成田エクスプレスに初めて乗る

成田行きの始発6時30分ごろ、ようやく特急がくる。先頭車両に乗り込んだが、最後尾方向までを観ると、思いのほか、同乗者がいたらしい。私の乗った先頭車両には、ほとんど数人だけのようだった。バゲージを同乗車両の連結部付近の荷物置き場に入れた。適当な暗証を入れて、バゲージを固定した。

成田に向かう途中駅のほとんどをスルーして、成田空港第2エアーターミナルまでの目的地へ向かう。先頭付近で売り子の販売が始まったようだ。向こうで誰かが、コーヒーと新聞を頼んだらしい。私も落ち着かないので、コーヒーを頼んだ。このときだけ、初めて余裕が出て、何となくリッチな気分がした。

景色は、見る間にローカルになる。何度か、アナウンスを聞いたが、耳に残らない。やっと目的の駅の表示が液晶の画面に出た。「いよいよ」だなと思う。それから間もなく、駅に着いた。

その印象は、「何だ?この駅の厳重な警戒は」と、緊張する。パスポートの提示が求められる。そういう場所に来たのだなと、実感する。ともかく、何も分からないので、人の波に付いていく。みんなが行く方へと。

海外旅行に慣れている人たちがいる

そんなに旅行慣れしているのかと、ビックリするくらいに、先頭を行く人は、スイスイとエスカレーターに乗って、上階を目指す。そして、大きな、大きな出発ロビーにたどり着いた。そして困惑する。「えー、どこへ行けばいいんだ?」

HISから受け取った、紙を調べる。そこで、航空チケットを受けった。周囲には、私が、よく見慣れたフィリピン女性の姿を、その周辺で見かけた。荷物を預け、目的のゲートを目指す。

「あぁ、ここで良いんだ」と少し安心する。北ウィングの入口で、出国審査を受けた。手荷物類の検査の厳重なチェックを、緊張感の漂う物々しい中で終えて、搭乗ゲートを目指した。そこまでは長い距離を歩いて、ようやく到着した。

小さな売店に寄り付いてみたが買う気になれない。品数が少ない上に、値段も高い。結局、冷やかしのまま階下へ降りた。大きな窓から、Philippine Air Lineの尾翼が見えた。太陽を模った赤と青がベースのデザイン。「あー、あれだ!」初めて乗る飛行機なのに、なぜか懐かしくも思えて、「ホッ」とする。

彼女への電話

そして、やや落ち着くと。成田空港に着いたら、「デンワチョーダイ」という前日の彼女の言葉が、頭の中をよぎる。持ち込んだ手荷物の中から、プリペイドカードの用紙を取り出した。その桁数のやたら長い入力を終えて、やっと電話が掛かる。早朝ということもあり、スムーズに繋がった。

「イマ、ドコ?」「成田へ来た。これからヒコーキに乗るところだよ。」「ワカッタ、アナタノメンドウミル。マニライク。」いつもの低いハスキーな彼女の声だ。電話の向こうから、サンダルで砂利道を歩く音がする。

「えー!これからマニラへ行くだって。大丈夫なの…?」「モンダイナイ。ジャー、アトデ」それから、30分ほどで、マニラ行きは、飛び立った。離日1日目だ。

☆フィリピンお役立ち情報・ひとくちメモ

プリペイドシートについて!

2005年以前は、プリペイドカートと言えば、文字通り、テレカのようなもので、裏側をコインで削って、その番号を利用した。このころになると、プリペイドカートというより、ほぼプリペイドシートに切り替わっている。これは、コンビニで手軽に買うことができる。

ローソンやファミリマートなどの専用マシンで、ディスプレイ画面の指示に従って、出力したものをカウンターに出すと、シートを受け取ることができる。最近では、500円から売っている。現在の私でも、たまに急な彼女との連絡にしようすることがあるので、いまだに必携だ。

そのうちフリー Wi-Fiの拡充で、SkypeやLineなどを使用して、このようなプリペイドシートも買う必要がなくなるだろう。それは、もう間もなくだ。時代の進化は早い。

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