亡くなったお父さんの長兄の葬式
4-5日前のことだ。彼女のお父さんの一番上のお兄さんが、亡くなったと聞いた。実は、このブログでも伝えているが。彼女のお父さんは、70代半ばで、亡くなった。それは、4-5年前のこと。フィリピンでは、宗教的な関連で、中絶が許されていないので、家族が多い。
実は、彼女のお父さんは、兄弟が多い。お父さんは、女一人のみで後はすべて男兄弟で11番目ぐらいだったらしい。少し前までは、お父さん世代は、一般的に兄弟が多いらしい。こどもだけで18人の家族もいたという。笑ってしまうほどの驚きだ。
したがって、お父さんの長兄は、92歳だとか言っていた。フィリピン人としては、長寿だと言える。その方が、亡くなったことを、4-5日前に聞いたのだ。
「お金があげるんでしょ?」(日本でいう香典の意味で聞いた。)
「カンガエチュウ!(=考え中の意)」
と返事。
葬式の香典はいくら ぐらい?
「お金渡すとしたらいくら。」
「1000ペソ?500ペソ?(約、2000円 または1000円程度)」
いま私も彼女も生活が苦しい。彼女が考え中というのも、痛いほど、よくわかる。
その話は、それ以上、私としては、何も言えない。あえて突っ込まなかった。
☆葬式の手伝いのリターン
昨日、彼女の2番目と3番目のお兄さんが、バイク音を鳴らして、ちょうど、Skypeで私たちが会話しているとき、帰ってきた。
バルン!バッル・ル・ルーン!
「バイクの音だね。」
「オニイサン サン タチガ、セレモニー カラ カエッテ キタ」
「お金どうした?(香典)」
「セレモニーノオテツダイシタカラ!(モンダイナイ)」
なるほどと思った。
つまり、フィリピンの葬式は、一週間ほど行われるが(ケースバイ・ケースもあるだろう)、毎日、食事が振る舞われる。お手伝いすれば、結構、料理が貰えるのだ。
久しぶりの豪華なおかず
彼女の所では、最近、食事もつましい貧相な状態だった。そこで、彼女は、ほくそ笑んだ。
ごはんのおかずが、何とかなるからだ。久しぶりに豚などの肉料理などが食べられる。
私は、「おぉ、良かったね」といった。
オニイサンたちが返ってきたというのは、葬式の手伝いをして、おかずを結構、持って帰ってきたからだ。
「たくさんあるといいね」
「アシタ ノ ブン マデ」
それを聞いて、私は、「ホッ」とした。
いいタイミングで、葬式になったものだと、正直、思った。
そして、今日、彼女と、おかずのことは聞かなかったが。
ピリピン(フィリピン)のいまの問題って?
前回(昨日9/14)のブログで書いた豚コレラの話をした。
彼女の「裏庭養豚」で子豚が3匹中、2匹が死んで、ダメージを受けたことを、
記述した。
「残りの1つのブタは、大丈夫?」
「ダイジョウブ!」
「ああ、そう。それはよかった。
今、ピリピン(フィリピンで)大変な問題は何?」
と聞くと、
「オコメ ノ シーズン ダケド ピリピン ハ オコメガ ヤスイ(売値)!
ミンナ セイカツ ガ クルシイ」
という。
つまり、彼女の住む田舎では、9月末か10月にかけて、
お米を収穫し、それを市場に売る。
その価格が安いくて、困っているという。
お米の卸値が安すすぎるという問題
そこで、
値段を聞いて驚いた。
「1キロ いくらなの?」
「8ペソ!(約17円程度)
「えーっ!」
「イマ オコメガ ヤスイ」
確かに、安すぎる。日本のお米と比較して、見た目は一緒で、多少、パサつくが、その程度で、
そんなに遜色ないと私は思っている。
フィリピンの全体の物価は、上昇しつつある。なんでも高くなったと、彼女も言う。
しかも、前回(昨日のブログ9/14)で記述したように、豚がアフリカ豚コレラでダメージを
受けて、豚の値段は、これから、どんどん高止まりするだろう。フィリピンでは、
ブタはなくてはならない食材で、生活が厳しくなる。
そんな中、お米だけは、卸の価格が安くなっている。農家は、値段が上がるまで、控えて売らないという。
それでも、お米の値段は安い!
ところで、
「普通のときは、お米いくらなの?」
「(1キロ)17ペソ、18ペソ(35円または38円程度)」歌うように、そういう。
それでも、卸値とはいえ、安いなと思う。市場の小売りで、およそ、36ペソ(キロ75円程度)ぐらいか。良いお米だと、55ペソ(キロ120-130円)だという。
こういう事情なので、フィリピンの人件費が安いのも、
よくわかるだろう。
お米を作って、売ってもなかなか厳しい状況が田舎にはある。