夢見心地☆踵を返すのは美しい ★19#0155

フィリピン-ピリピン

女性が美しく見える瞬間には、いろいろあるが。
中でも、踵を返すという仕草もその一つと言えるだろう。
それは主人公の女性が、自らのプライドを守るための選択として、その行為が現れることがある。

仮にいま、
ある部分の映像カットを想像していただきたい。

気品のある女性の足元だ。足元だけで、それなりのパーティのような華やかさを感じる。そんなシーンだ。ひざ下ほどのフレアーなスカートから、ツンとした美しい足元が見える。
赤いヒールが、その女性の気高さを示すように踵(かかと)を持ち上げている。

カメラは、その女性の足元を今捉えている。
まるで、100mを10秒以内で走るのではないかと思われるような、
忙しい足取りを捉える。次の瞬間。カメラは、2ショットに変わり、
女性は、手のひらで相手の頬を叩く。相手はひるむ。会場がシーンとなる。

多分…。何かしらの理由で、大きくプライドの傷つくことを相手にされたからだ。
頬を打たれた相手が、男性であっても、女性であっても、理由は、あまり問題ではない。
緊張感のあるシーンだ。あえて言うなら、
相手が、男の場合なら、浮気がバレたのか。女性であったら、男を寝取られたというあたりか。

それは、あなたに任せよう。
思いを遂げたその瞬間、件の女性は、踵を返す。
再び、足元のシーンだ。

カメラは、ハイスピード撮影(スロモーション)で、その踵を返す瞬間を捉える。
フレアーなスカートがフワーと舞う。これ以上、美しい回転はないというように乱舞する。

踵を返すシーンは、実生活の中で、いろいろ理由があるだろう。
だが、今あげたように、自らの誇りを体現する場合も、多くあるようだ。

日本がまだ、高度経済成長で元気だった頃。「ワインカラーのときめき」(作詞:阿久悠 作曲:森田公一)がヒット曲となったことがある。化粧品のCMで、その曲が流れたものだ。

題名は、「ワインカラーのときめき」だ。

その曲の歌詞にも、

踵を返すシーンが歌われている。その曲の中では、「自由という名」のお酒をもっと飲みたいという理由で、華やかな場所を去る女性の姿を歌ったものだ。

いま、ここまで書いて、急に気づいたことがある。自らの誇りのため、

そして自分に制限をかけていたものから自由を得るためにも、踵を返すのだな…と。

もちろん、ここでは、一面的に、あえて強調して言っている。
他の理由もあっていい。だが、私は、とりわけ踵を返すという行為は、他におもねない強烈な個性の裏打ちを感じて、魅力のある仕草の一つだと思っている。

特に、街でよく見かける何かと行列している姿を見かけるたびに、私は、そこまでして、それは要らないという、自分を必要以上に貶めないとした態度が、なぜ、とれないのかと、寂しく思うタイプの性格なので。どうか、お許しを願いたい。
たかが、ラーメンやケーキ、あるいは福袋など、なんでもいいが。ちょっとうまく煽られて、長い行列を作って並んでいる様は、売り手を喜ばすだけの、時間の無駄以外の何ものでもないと、どうしても批判的に見てしまう。
3日、あるいは一週間も前に徹夜して並んでいるなんていうのは、まったく愚の骨頂。論外だ。

話は、つい、それてしまったが、踵を返すというのは、

自らの誇りをかけた仕草の一つなのだということ。そして、自由を得る行為なのだということに、関心を戻そう。

なぜ、私がそこに関心を示すか。
私たちが、象徴的に、選択する自由をあるということにだ。

そして、
選択は、なぜできるのか。

そのことは、以前にもこのブログで書いたが。
複数あること。バリエーションが複数あることが、「選択を可能にする」上での条件となるからだ。つまり一つしかなければ、選択もヘッタクレもない。

ただ、手にせざるを得ないだろう。
もちろん、そこには所有する意図が、初めからなければ、選択されるものが、ひとつだろうが、複数だろうが、何も選択されることはないことは言うまでもないが。それは、ここでは論外だ。

トランサーフィンの著者ヴァジム・ゼランド氏は、私たちの人生には、無限数のシナリオがある空間があるという。それを仮にバリアントの空間と、著者は名づけているが。とてつもなく簡単に言うと、私たちの思いの波動が、その空間から、その自分の思いの波動に同調した人生ラインを引き寄せている(現実化)しているという。

それを平たく言えば、無限数ある人生ラインは、選び放題なのだ。
誰かと同じものを得ようと、行列して同じラインに並ぶ必要は、そもそもない。

踵を返すという行為は、自分に制限をかけていたものから自由を得ることでもあると書いた。
まさにそこに重要な意義があるのだから。

他と同じであることなどに、何の意義も価値も誇りもない。
自らの判断で、選択できる。行使できる。
踵を返す勇気こそが、これからの新しい時代にますます求められると、
私は、勝手に思っている。



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夢見についての気づき 2020年版 Index(古い順より)
https://isle23ch.com/philippines-pilipin/yumemi/1084/

夢見についての気づき 2019年版 Index(古い順より)
https://isle23ch.com/philippines-pilipin/2798/

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