充分な間をとり、非常に、ゆっくりとした口調で、斎藤一人さんが言う。
「『ありがとうは、ある日通じなくなる。』という話をします。」
数年前に行われた浜松講演のCDの中の話で、
斎藤一人さん著作の「普通はつらいよ」(マキノ出版)に付いてくる講演CDだ。
この話の部分は、5分ちょっとの短く聞きやすい講話だ。
これまでの一人さんのメッセージからは、どこか逆転発想的なニュアンスのために、
会場からは、数人の笑い声と、拍手が鳴り響く。
だが、そのメッセージには、やはり実に見事な成功法則が語られる。
私は、この話のその冒頭部分を聴いて、一瞬「えっ?」と思った。
あまりにも意外な話の切り出し方で。
思わず聞き入ってしまう。
そして、
改めて斎藤一人さんの考え方には、深く、感銘させられる。
話はじめて、およそ1分30秒ほどのところで、
次のように言う
「いいですか。ありがとうというのは、当たり前なんです。人に良いことされたり、
お水もってきてもらっても、『ありがとう。』って言うのは、
当たり前なんです。『ありがとう。』って言うのが、マラソンで言えば、
スタートライン立ったようなものなんです。」
(前出「普通はつらいよ」浜松講演のCD(付属CD-ROM)の中の話より引用)
と、語る。
「ありがとう」および以下の言葉は、
斎藤一人さんが推奨してきた肯定的な言葉、つまり天国言葉。
「ついてる
うれしい、たのしい
感謝します
しあわせ
ありがとう
許します」
の中のひとつで、私も、「ありがとう」「ついてる」「しあわせ」などの言葉は、
これまで言い続けてきている。
だけに、
「ありがとうは、ある日通じなくなる。」とは、どういうことなのだろうと、
関心を向けたのは当然で。
そして、
「『ありがとう。』って言うのが、マラソンで言えば、
スタートライン立ったようなものなんです。」
(前出「普通はつらいよ」浜松講演のCD(付属CD-ROM)の中の話より引用)
というメッセージと、
そのすぐ後に続く言葉に、「なるほど…」と唸った。
「これからだよね。これから『ありがとう』って言われる人生になるんだよね。
それがゴールじゃない。」
(前出「普通はつらいよ」浜松講演のCD(付属CD-ROM)の中の話より引用)
さらに、
究極として、
「人生とは、『ありがとう』っと言われる生き方をすることなんだよ。」
(前出「普通はつらいよ」浜松講演のCD(付属CD-ROM)の中の話より引用)
と纏める。
文句のつけようがない。
人に感謝される生き方をしていて、それを成功と謂わずして何と言えよう。
それこそが、人生の完成型であることに相違ない。
私は、一人さんの言葉を率直に受け止めている。
人に感謝される生き方というのは、考えれば、それなりにかなり難しい。
人生哲学的な実践として、
まず、先に。
「人に与えたものが、受け取るもの」とする原則に立つ事を意味しているのだろうと思う。
そもそも人に感謝される生き方を目指すということは、
自己イメージの向上がなくては、
できない話でもある。つまり、この生き方をめざすことにこそ、
自己イメージ向上の「鍵」がある。
この講話の中の後半にあるように、
「幸せじゃない人って、ずーっと、なぜ、幸せじゃないかをずっと言っています。」
(前出「普通はつらいよ」浜松講演のCD(付属CD-ROM)の中の話より引用)
という生き方だけは
しないことだけは、確かだ。
さらに、
自己イメージ向上を計る喩えのように斎藤一人さんは、
心という映写機に肯定的なフィルムを入れるよう勧めている。
そのフィルムの光を通してを、物理的現実に投影するように言う。
「その『ありがとう』って言われる生き方をしよって、思いながら生きれば、
それだけで旨くいくんです。『ありがとう』って謂われる人生を送るんだ
という『カチャッ』って(心に)フィルムを入れるんです。」
(前出「普通はつらいよ」浜松講演のCD(付属CD-ROM)の中の話より引用)
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