「自然界の現象はシンプルで、誰もが理解できます。」
(後出「あなたの願いがかなうとき」より引用)
とは、
ェームズ・アレン氏の著作「あなたの願いがかなうとき」(ジェームズ・アレン[著] 葉月イオ[訳] PHP文庫)より≪すべてのことに「原因が結果」が成り立つ≫の項目の冒頭にある一節だ。
私たちは、直接、目や五感などで確認できることには、納得しやすい。
先の文言に次の言葉が続く。
「たとえば、トウモロコシの種からトウモロコシ以外の作物が育つことはありません。
まして、刺草(イラクサ)のような荒地の雑草が生えてくるなどということは、筋の
通らない現象はおきません。」
(前出「あなたの願いがかなうとき」より引用)
これは、この項目の通り、原因と結果を象徴的に現した事実の喩え話だ。
「原因」というのは、ごくごく普通によく手入れがされており、十分に管理された大地にトウモロコシの種を植えることを意味する。
「結果」とは、一定の時間の経過を待って、種からトウモロコシの芽が出て、
茎になり、実となるという。きわめてシンプルな道理の話だ。
私たちは、このことを疑うことは、まずない。
言うまでもなく、私たちの物理的現実や世界が、
例外なく、すべて「原因が結果」の道理にしたがっているということを意味している。
さらに踏み込んで、
アレン氏は次のように述べる。
「私たちは、目に見えることについては、当然のことのように『原因と結果』の成り立ち
を理解しますが、目に映らない精神の領域のこととなると、自然界のように単純に
理解している人は、稀です。」
(前出「あなたの願いがかなうとき」より引用)
つまり、私たちの心の働きも、一見、とりとめもなく自由であるかのように思っているが、
実は、同じ「原因と結果」の法則が、歴然と働いているといことを示唆している。
そして、このことが、とても重要な意味を持っていることを、私たちは、あまり認識していない。私たちの日常においては、私たちの心の働きについて、十分なケアがなされているかどうかは、疑問が残る。
なぜなら、私たちは、自ら招き入れた状況・状態に悩み、苦しむということをとっても、それが明らかだかだからだ。実際、自分の身の回りに何も問題がないと言い切れる人は、決して多くはないだろうと思う。
アレン氏の示唆は、鋭い。
「苦しみや悩みが生じるのは、間違った方向の考えが
心に働いている証拠です。」
(前出「あなたの願いがかなうとき」より引用)
と、指摘する。
なぜ、そう言いきれるのか。
きわめて明解である。自然界のトウモロコシの種が、
やがてトウモロコシを芽や茎、実を育むように、
自然界の作用の中にある心も、
同じように、
「善い考えは善い行いになり、悪い結果を招くことはない。」
(前出「あなたの願いがかなうとき」より引用)
ここで言う、善い考えとは、状況・状態に応じたそれ以上ないような最適な考えのことを意味すると、あえて注釈を付けさせていただく。
反対に
「悪い考えは悪い行いになり、善い結果を招くことはない。」
(前出「あなたの願いがかなうとき」より引用)
これも、道理に外れたレベルから、反社会的なという意味までを含めて、
悪い考えというものをさしていると思っていただきたい。
先の言葉の”間違った方向の考え”というものについて、アレン氏は、
次のように補足する。
「苦悩はわたしたちが正しさから逸脱しているときに生じる
違和感なのです。」
(前出「あなたの願いがかなうとき」より引用)
と言う。
状況・状態に思い悩み、苦しむときは、
私たちは、私たちの思いの質が、いま目の前の現実に対しては、
どのようなものなのかをよく観察し、必要に応じて正す必要があるようだ。
ひとつ、苦悩や状況・状態に向き合う態度として、やや角度を変えた示唆を紹介しておきたい。
ヴァジム・ゼランド氏の著書「[願望実現の法則 リアリティ・トランサーフィン2]」(ヴァジム・ゼランド[著] ほおじろえいいち[監修] 須貝 正浩[訳] 徳間書店)
の中の一節だ。
「情況をコントロールすることから手を放そう。何かがあなたの計画どおりに
行かなくても、状況を修正しようと焦ってはいけない。予期していなかった出来事を
前向きにとらえ、それがあなたに有利に働くものとして考えてみよう。」
(前出[願望実現の法則 リアリティ・トランサーフィン2]より引用)
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