私は、科学的なものの見方を尊重している。基本的には重きを置いている。
そのことは、以下の話とは別に、誤解のないように、事前に申し上げておく。
といって、非科学的な世界をすべて否定しようとも思わない。
それは、母が他界したときから、私の心情が決定的に変わり始めたと言っていい。
例えば、母が亡くなったときだ。私は、取り急ぎ、子ども神輿のような小さな仏壇を買って、
母の位牌を据えた。
自分自身の変わりようが、一体、どうなったのかと思うように戸惑いもありながら、
自身の矛盾と同居させ、母のために手を合わせた。
それは、25年たった今も続いている。
手を合わせ続けることは、当然といえば、当然だろう…。
しかし、誰でもない。私だけが、唯一、生涯を通じて、幸の薄かった母にしてあげられるせめてもの供養だと思うからだ。
なぜなら、年の差がひと回り違って同じ干支だった実兄も、ほどなくして母と同じ大腸がんで亡くなったからだ。つまり母の直系の血縁者は、居なくなり、ただ一人、私だけになってしまったからだ。
そして、現在も含めて、およそ霊感など感じることのない私が、
唯一、母が他界したその日の早朝、私は不思議な現象を病院の窓で、
それを目にした。
「なに、これ…!なんてきれいなんだ。」と、独りそう思った。
素晴らしく神々しい光の風景をいま向こうの屋根に見ていたからだ。
それは、大井町駅の沿線にある東芝病院の5階の窓から東の方角に、
数100メートル先の向こうに見えた。
木造家屋の黒い屋根に、ほぼ同じ大きさの二つの光が反射していたのだ。
たったそれだけのことだ。仰々しいと言われれば、
返す言葉すらない。
しかしその日の私にとっては、母の死んだ直後のことで、不思議だった。
なぜなら、昇る陽はひとつなのに、屋根に二つの巨大な光の反射が見えているからだ。
私は、その現象を見つつ、ほんの1-2時間ほど前に、亡くなった母のことで、
緊張感がすっかり切れていた。
何かについて、充分、考えることはできなかった。
ただ、「終わったのだな…、これで」と、ぼんやりとして、
その光の照り返しをただ見つめているだけだった。
私は、その光の反映について、そのとき、母と私の関係の象徴だと、
なぜか思った。おそらく、科学的には、何か説明のつくちょっとした他愛のない現象だったのかもしれないが。その時の私が、そう思ったところで、
誰を傷つけることもあるまいし、どうかお許し願いたい。
こうして今、その時のことをあえて記述しているごとく、その現象は、
私にとって、私なりに意味が深いし。鮮明に残っている。
私は、私なりにスピリチュアルな現象を受け入れる素地をそのとき創ったのかもしれない。
少なくとも、当時、やっていたTV番組の「オーラの泉」などは、比較的、その頃から、
見るようにもなっていた。
私は、霊については、よく分からない。
だが否定はしない。
私たちが、スピリチュアルな存在だということは、
誰が科学的見地から否定しようと試みても、必ず矛盾するだろうと直感的に思っている。
私なりの理由と、後年、培われた素地があるので。
その意味で、
私は、斎藤一人さん流のスピリチュアル的な世界観を、
否定するための見地からでなく学びとさせていただいている。
「普通はつらいよ」(斎藤一人[著] マキノ出版)のおまけCDに、
「ハスの花の話」というのがある。
大変、教訓めいた非常に良い話だと思う。ポジティブで私の好き話のひとつだ。
特に、以下の箇所は、とても意味が深い。
天国言葉を受け入れているある女性が、
一人さんに相談を持ちかけ次のように言ったそうだ。
「会社へ行くと、もう…、周りが否定的な地獄言葉ばかりしゃべってて、
嫌になっちゃうんです。って言う人がいるんですけど。
人間って、魂のステージが上がってくると、あなたに与えられる修行があるんだよ。
その修行があなたに与えられた修行が、『ハスの花の修行』なんだ。
で、『ハスの花ってなんですか?』て言うと、
泥だらけの中から出てきて、泥がついてないんです。
それで見事にきれいに咲きますよね。
で、その泥から、みんなが汚いという泥から、栄養を取っているんです。
それで見事に咲いているんです。」(前出 「普通はつらいよ」より引用 )
と、極めて象徴的な素晴らしい話を斎藤一人さんがなさってくれている。
「泥だらけの中」とは、文字通り、ネガティブで現実的な世界の話だ。
一人さんは、たとえ周りがどうあれ、
私たちは、『ハスの花の修行』をしているのだから、
天国言葉を使い続けなさいという。
天国言葉とは、
「ついてる。
うれしい、たのしい。
感謝しています。
しあわせありがとう
許します。」
のことを指している。この話の真髄は、仮にやや宗教的な色彩を帯びようと、
ポジティブ・シンキングのために有益な話だと思っている。
私は、私なりに、率直に、一人さんの言葉を受け入れて学びとなっている。
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