私たちは、毎日、この瞬間、いまこの瞬間、自分の人生を選択(感情や思考について)
しているのだということがよく分かる示唆を、
ジェフ・ケラー氏は著書「夢をつかむ方法」(弓場 隆[訳] Discover)の中で語っている。
≪Method1 自分の人生に責任を持つ≫ の章の
小見出し”自分の感情に責任を持つ”では、
怒りや恐怖などの強い感情を抱いた時のコントールの大切さをとても重視している。
「成功への道を歩むうえで、それはたいへん重要なスキルです。」
(前出 「夢をつかむ方法」より引用)
とも言っている。
その感情はどこからともなわれているかについて、
以下のように述べている。
「まず、怒りについて。誰かがあなたを怒らせるのではありません。」
(前出 「夢をつかむ方法」より引用)
奇妙な言い方のように感じるかもしれないが、事実そうなのだ。
原因は、確かに、一見、外側にあるように見える。
「あなたがある状況に腹を立てることを選んだだけです。
恐怖や不幸についても同じです。それらの感情は、
あなたがネガティブな思考を選んだ結果なのです。」
(前出 「夢をつかむ方法」より引用)
と示唆をする。
”原因は、確かに、一見、外側にあるように見える。”と、私は、書いた。
現実の物質世界は、私たちの心を映す多面的な「鏡」だとする考え方をするなら、
その”怒りの原因”は、実は、私たち自身の心を「現実という物質世界」に、
ただ投影したものであり、私たち自身が創造したものなのだということが分かる。
そんな理屈は感情的に沸点が高まっている時には、納得がいかず、
とても理不尽に聞こえるかもしれないが。それでも、事実なのだ。
日常生活において、覗き込んだ「鏡」は、
実際、「鏡」の方からは、何かを仕掛けてくることはないことは、
誰でもよく周知している。
そのことをいつも心がける必要があるのだ。
そうした考えからすれば、ジェフ氏の”あなたがネガティブな思考を
選んだ結果なのです。”は、分かりやすくなる。つまり、
私たち自身に、責任があるということなのだ。
ジェフ氏は、次のようにも言っている。
「とはいえ、自分の感情を否定することを提案しているのではありません。
自分の感情をコントロールする必要があることを強調しているだけです。」
(前出 「夢をつかむ方法」より引用)
と、フォローしている。
感情の選択と同じように思考の選択というのもある。
≪Method3 自分の思考を注意深く選ぶ≫の章の
小見出し”自分の思考に意識を向ける”
の中で、”なるほど”という示唆を受けたので紹介したい。
この項目の冒頭、ジェフ氏は、次の問いかけをする。
「今朝、目が覚めたとき、あなたはどういう思考を選びましたか?」
(前出 「夢をつかむ方法」より引用)
と問いかける。その答えの一般的な目安として、
概ね、次のようになるだろう。
「朝、目が覚めたときにどういう思考を選んだかなんて覚えていません。
ベッドから起きて朝食をとり、電車に乗って出勤しただけです。いつもと同じで、
とくに思考を選んだわけではありません。」
(前出 「夢をつかむ方法」より引用)
と、誰でも、似たり寄ったりの言い方をするだろう。
ジェフ氏が思考を選ぶというのは、おもしろい。
「では、私が今朝、選んだ思考を紹介しましょう。
――ベッドから起きたとき、今日も一日、健康で過ごせることを
素晴らしく思った。
窓の外の朝日を見て、なんと美しいことかと思った。
家族に思いをはせて感謝をした。
それから約二十分、勇気と元気がわいてくる本を読んでポジティブな
心の持ち方の大切さを確認し、オフィスに向かいながら、『今日も一日がんばろう』
と思った。」
(前出 「夢をつかむ方法」より引用)
とある。
このジェフ氏の示唆は、「思う」「思考する」ということについて、
朝の何でもない風景を、これだけ豊かにできるのだという見本を示していただいたことで、
私は、実に素晴らしいと率直に思った。
これだけのポジティブな思いをもって望めば、
現実という物質世界の「鏡」の中に映し出される私や、状況や状態、
環境も変わってくるだろうということは、すぐに直感できる。
もう一つ、ジェフ氏の言葉を引用しよう。
「意外と見落としがちですが、自分の思考に意識をむけることは、
成功への道を歩むうえで不可欠な習慣なのです。」
(前出 「夢をつかむ方法」より引用)
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