私たちは、いつも差し迫った選択に常に導かれている。
どんなときにもだ。
何もせず、ぼんやりしている時も、その選択をしたということだ。
だから何も起きなくて良かったではなく、何も起きなかったという結果を残した。
しかし、その選択の代価は、受け止め次第だが、いづれ何らかの形で支払うものだと思う。
ジェフ・ケラー氏の著作「夢をつかむ方法」(弓場隆[訳] ディスカヴァー)を開いていた時、
改めてその示唆を受けた。
《Method1 自分の人生に責任をもつ》の項目をめくっていた時だ。
この章は、大きく4つのテーマがある。
◎自分が変わる。
◎人生をうまくいかせると決める
◎運を自分でつくり出す
◎自分の感情に責任をもつ
となっている。
このどのテーマにも、自分のおかれた状況や環境は、基本的には、
”自分がする選択”が人生を決めているということにある。
自分の選択の結果について、外部のもの、まして他人のせいにすべきでないこと、
さらに、そうしたことには、乗り越える方法があることが書かれている。
この中で、私がもっともピンときたのは、
特に、4番目の”自分の感情に責任をもつ”だ。
というのは、このブログにも書いたが年末、とある駅で乗り越しのための料金の精算後に、出会い頭に人とぶつかりそうになったことがある。このとき相手がいきなり人を突き飛ばして押しのけ、平然と何とも言わず去ったその態度のあまりの無礼さに、危うい憤りを覚えたことを思い出された。
出会いがしらであり、思わず手が出ることはあるだろう。それは対応として理解できる。こちらは態勢を乱しながら一生懸命避けているのに対し、相手は、どけというように、それに遠慮なく人を突き飛ばしたのだ。こちらに非が一方的にあるのでなく、相手にも、同じように偶発の出会いがしらなので、「おっと、ごめんなさい」の一言があってもいい。
まるで喧嘩越しだ。20代後半か、30代前半のサラリーマンふうだった。
この刹那、許せないという怒りが一時期、理性を欠いて沸点に達してしまった私の愚かさ、それでも自身の怒りを抑えきれたこと、歯止めを掛けてくれた見えない力に感謝している。
私は、私の気持ちを静めた。ここで争い抗議すれば、駅という場所柄、どんな災害を引き起こしかねない。こんな乱暴な男は、いづれ自分でその代償を受けるだろうと思い耐えた。
こうした一時的な感情について、
ジェフ氏は、
「怒りについて、誰かがあなたを怒らせるのではありません。
あなたがある状況に腹を立てることを選んだだけです。恐怖や不幸についても同じです。
それらの感情は、あなたがネガティブな思考を選んだ結果なのです。」
と嗜め、沸き起こった感情を否定すること提案しているのではないが、と前置きし、
”自分の感情をコントロールすることが大切だ”と言っている。
加えて、
「怒りや心配のようにネガティブな感情を経験したときは、腹を立てたり
心配したりすることを自分が選んでいるのだと思い起こしましょう。
そうすれば、よりよい選択ができます。」
(前出「夢をつかむ方法」より引用)
ポジティブ・シンキングをそのひとつとして提唱しているニュー・ソート的な考え方では、偶然はないという考え方だ。すべては、原因と結果に基づいている。
私が、あの不快な出来事にあったのも、直接の原因は分からないが、やはり因果の法則のうちの”結果”だったのだろうと思っている。おそらく、因果の法則のうちの”原因”は、日常の小さな不満やちょっとした些細な苛立ちなどが、形になって現れたものだろうと思う。
つまり、そうしたものに意識を瞬間的にであっても集中したことなどが体積して、引き寄せたのだろうと思っている。
望まないことに、意識を集中したこと=原因が、いづれはその望まないことを結果として、導くものだということがよく分かった気がする。
その意味で、悉く望むものに集中すべきだ。
私に起きた駅での些細な出来事は、「運」「不運」で、判断しては絶対にいけない。
私は、そんな次元で考えたことはない。むしろジェフ氏の指摘から、私自身の中に、
ネガティブな思考がまだまだ巣くっているのだなと自覚できた点で、ありがたい指摘を受けたと思っている。
”運”という関連で、いうなら、
ジェフ氏の言葉が、大切だ。以下に紹介しておく。
「幸運に恵まれる人がいるのは事実です。しかし、その人が幸運に恵まれたのは
偶然ではく、自分で運をつくり出したからだという事実を見落としてはいけません。」
(前出「夢をつかむ方法」より引用)
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