「豊かさは、富の感情です」
というジョセフ・マーフィ博士の言葉について考えてみた。
そのとき、ふと、
「マジック・ストーリー」(フレデリック・ヴァン・レンスラー・ダイ著 野津 智子[訳] ソフトバンク・クリエイティブ)の内容がその対比の中で浮かんできた。
この「マジック・ストーリー」は、
訳者によれば、「”奇跡”の物語」という意味で。
特に、本の内容によれば「奇跡とは、起きるものではなく、起こすもの」で、
すべての人にできるものだと言う意味を含んでいる。
この比較的短いストーリーには、
凝縮すれば、
「気持ちの持ち方で、私たちは豊かな人生を生きていけるようになる」
(前出:「マジック・ストーリー」より引用)
とことが伝えられている。
この本の物語は、簡単に言えば、少年時代に家庭や家族に恵まれなかった主人公が、若い一時期にちょっとした幸運から成功に恵まれる。しかし、それは不慮の火災で、すべてを失う。そして失意とともにどん底の生活に落ちた。
出口の見えない路上生活を余儀なくされていたある時、夢の中で、かつて華々しくしていたもう一人の自分の姿と出会う。
それが、夢の中から抜け出して、
現実とも非現実的とも言える奇妙な体験の世界の中での対話によって、
プラス(ボジティブ思考)の私とマイナス(ネガティブ思考)の私を理解し、
再び成功者となるという内容だ。
この物語は、訳者の言うように、気持ちの持ち方を訴えている。
本文中の次の言葉は、印象的だ。
以下は、
主人公がプラスの私と語る対話の中で、”プラスの私”に主人公が諭される部分だ。
「いいかい、この世に生まれる人間の体には、例外なく、”プラスの私”と
”マイナスの私”がいる。行動によってどちらかの”私”が肩入れされると、
その”私”の方が優勢になってしまうんだ。」
(前出:「マジック・ストーリー」より)
と述べている。
その対話の中から、
プラスの私は、自分に戻ってきてほしいと思うなら、
自分の自滅的な考えと思い込みに支配された”マイナスな私”を追い出すべきだという。
結果、物語の主人公は、プラスの私を受け入れたことで、
成功者となる。
このプラスの私というのは、
望む成功の度合いによって変わるかもしれないが、
いずれにせよ、
マーフィー博士をはじめ多くの成功者が語るのは、
心のあり方がいつも重要になるということだ。
「豊かさは、富の感情です。」
というマーフィー博士の言葉は、プラスの私を招き入れる強い言葉だと思う。
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