真の成功をめざすためには、
何よりもまず「豊かさだけに注意を向ける」ことだ言えるようだ。
その上で、
厳しい競争の結果、成功をすることは、必ずしも成功法則のめざす考え方としては
正しくない。
なぜなら、
競争によって勝ち抜くことに捉われ、そこに注意を向けることが、
真の成功法則でめざすことではないからだ。そこに注意を集中するなら、
めざすべき方向が最初から違っている。
では、真の成功法則とは、どのようなものか。
古典に素晴らしい示唆があるので、紹介しよう。
「富を『引き寄せる』科学的法則」(ウォレス・ワトルズ[著] 山川紘矢+山川亜希子[訳] 角川書店)の中で、ワトルズ氏は、
必要であることを
「競争を勝ち抜いて豊かになった人は、自分が成功すると、自分が昇ってきた
はしごをはずして、他の人が昇ってこれないようにしてしまいます。
しかし、創造力を働かせて豊かになった人はみな、何千人ものための道を
切り開き、その人々が後に続けるようにインスピレーションを与え続けます。」
(「富を『引き寄せる』科学的法則」(ウォレス・ワトルズ[著] 山川紘矢+山川亜希子[訳] 角川書店:p84より引用)
なんと孤高で美しい成功者の姿なのだろう。
私も、この言葉のように生きてみたい。
真の成功の基礎を築くためには、何をおいても「創造力」を大いに働かすべきだと述べている。
前出書は、その上で、一定の意志の力を持ち続けることの重要性を説いている。
「あなたの意志の力を用いて、頭の中から貧困を消し去り、決意と信仰を持って、
自分の望むもののビジョンを心に保ち続けるようにしてください。」
(「富を『引き寄せる』科学的法則」(ウォレス・ワトルズ[著] 山川紘矢+山川亜希子[訳] 角川書店:より引用)
と、述べている。
意志の力に頼って、何が何でも、貧困と結びつくようなビジョンを抱くなと言っているのだ。
豊かさに対して、どこまでも純潔で、誠実になれという示唆だ。
私たちは、つい、今の現状の辛さを口にしたりする。だけならまだしも、生い立ちにまで、
ふれて、どれだけ自分が惨めだったかを、宣言してしまうことがある。
私も、そういう一人だった。これからは、豊かさの向こう側に対局する貧しさに繋がる
思いは、絶対にあってはならないことだと、ウォレス氏は述べている。
「昔の暮らしが楽でなかったことも、誰にもはなさないことです。
このようなことを少しでもすると、そうしている間は、自分を貧乏人に
属するものと思ってしまいます。そんなことをすれば、せっかくあなたの方に
向かっているものの動きを止めてしまうことになるでしょう。」
(「富を『引き寄せる』科学的法則」(ウォレス・ワトルズ[著] 山川紘矢+山川亜希子[訳] 角川書店:p85より引用)
かなり厳格だが、そのくらいに自分自身に向けたより良い定義を、自らの思いで、引き下げてはならないという教えだ。素直に拝聴に値する。
真の成功者となるために、ウォレス氏の考え方に支持するなら、
極めて、シンプルに、成功法則に臨むことができそうだ。
「貧困にまつわるものはみな、完全に捨ててしまってください。」
(「富を『引き寄せる』科学的法則」(ウォレス・ワトルズ[著] 山川紘矢+山川亜希子[訳] 角川書店より引用)
と述べ、さらに、
ここに最大のポイントがある。
「貧困のことはさておいて、豊かさだけに注意を向けてください。」
(「富を『引き寄せる』科学的法則」(ウォレス・ワトルズ[著] 山川紘矢+山川亜希子[訳] 角川書店より引用)
前出書は、古典中の古典だが、「ザ・シークレット」も、このワトルズ氏の言葉の引用を多く取り入れていいるように、この教えから始まっている。