自分の置かれている環境が、いま貧しく、しかも改善されず、
困難な状況がいつまでも続いているとしたら。
それは、自尊心の問題だと、ジェフ・ケラー氏は、言う。
ジェフ氏の著作には、毎回のように、この自尊心についてのテーマがある。
ハード・カバーだが。エッセンスが凝縮され読みやすく、
しかも薄い本の「成長の法則」(ジェフ・ケラー[著]弓場 隆[訳] Discover)にも、
やはり自尊心の大切さが強調されている。
ジェフ氏の著述で、指摘があったということで、
私は、この自尊心については、とても関心を持っている。
たかが自尊心と思うと、間違いである。
成功法則の根幹を成しているテーマだからだ。
ジェフ氏が言っているが、ここで言う、自尊心とは、
虚栄を張る「おごりや高ぶり」のことではない。一口で言えば、
自分自身を愛する。まず何より、自分を思い大切にする気持ちだと述べている。
といって、他をまったく意識することなく、自分だけの世界に閉じこもり、
妙な趣味にはしるナルシズム的に偏った自己愛を言っているのでもない。
自分を愛し、自分を大切にすることは、まじめに考えると案外、難しいことだ。
特に、人のために自分を犠牲にしてまで、他人に奉仕してはいけないということにも行き着く。
このことは、これ以上立ち入らないようにしたい。
テーマが難しい過ぎるので、あえて避けさせていただく。
中途半端では、誤解を招きやすいし、私自身の中でも、
すこし時間をかけて考える必要があると思っているので。
その入り口の自尊心の周辺をテーマとしたい。
「ひとつの状況が何度も繰り返して経験するなら、
それは運が悪いからではない。自分にふさわしいと心の中で
思っている状況を引き寄せているだけである。
それは自尊心のレベルを反映している。」
(前出「成長の法則」より引用)
とジェフ氏は、前出書で述べている。
なぜ、自尊心が大切なのか。
「マーフィー 欲望が100%かなう一番の方法」
(ジョセフ・マーフィー[著] マーフィー”無限の力”研究会[訳] 三笠書房)
の中で、心の中に”スラム”をつくらないの項目に次の記述がある。
「(私たちは)本当の自分を見失い、つまらない、屑のような人間だと
思い込んでいるのです。」
(前出「マーフィー 欲望が100%かなう一番の方法」より引用)
というメッセージに注目したい。この見方は、自尊心からほど遠い思い込みだが、
この思い込みは、案外、危険で、心のスラム化だけでなく、実際に自身の生活すべてをスラム化させてしまう恐れさえあるのだ。
理由は、簡単だ。自分を見失い、屑だと思っていることは、
現実の生活が荒れ、すさび、退廃的になる。
自分を見失い、屑だと思っている人で、大金持ちで、
豊かな生活をしているなんてことはあり得ない。
一時的に、誰かの富と庇護のもとで、なに不自由なく生活できていたとしても、
早晩、無条件で確実に破綻する。
もっと、論理的に言うなら、
自分を見失い、屑だと思っているということは、屑である自分に
フォーカスしているわけであるから、潜在意識は、それに見合うものを
宇宙から引き寄せる。
だから、自分自身の尊厳を失うことは、結果は、ロクなことにはならない。
「自分にふさわしいと心の中で思っている状況を引き寄せている」とは、
ジェフ氏の言う意味は、そのことにある。
ジェフ氏は、この項目の中で、自尊心を高める方法を3つ述べている。
簡単に紹介しておこう。
1/ 自分をけなさない。
2/ (自分に投げかけられた)ほめ言葉を拒絶しない
3/ 自分を支えてくれる人とつきあう
以上の3点だ。
詳細は、直接、本でご覧いただきたい。なるほどときっと思えるだろう。
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夢見についての気づき 2020年版 Index(古い順より)
https://isle23ch.com/philippines-pilipin/yumemi/1084/
夢見についての気づき 2019年版 Index(古い順より)
https://isle23ch.com/philippines-pilipin/2798/