念願だった「マジック・ストーリー」(フレデリック・ヴァン・レンスラー・ダイ著 野津智子[訳] ソフトバンククリエイティブ)を読んだときのワクワク感は、かなりのものだった。成功者となるには、どうしても読まなければならない
通過点の本のように感じていたので。ひと際、興奮を覚えたのだった。
この本の入手については、読もうと思った時点で残念ながら絶版だったのでわずかな冊数の中古品の中から購入するしか手立てがなかった。そして、私は、Amazon.co.jpで手に入れることができた。この本については、いくつかのブログの中の紹介でその存在を知り、是非とも読みたくなりずっと熱望していた。
こんなにワクワクしたのは、
「マスターの教え」(ジョン・マクドナルド著 山川紘矢・亜希子[訳] 飛鳥新社)のような本の出会いとよく似てもいるし、関係している。
まるで「世の中という砂の中」から、秘匿され埋もれた成功のための真の本(秘密の本)を探すような感覚だった。
そして、
「マジック・ストーリー」もまた、私の期待を裏切らなかった。
心待ちにしていただけに、さらにそう思うのだと思うが。
価値のある成功法則のための「秘密の本」だと実感した。
本の紹介ブログの運営者によっては、10分程度で読めるとする方もいるが、
私は、都合4時間以上もかかった。
どちらが正しいかと言えば、きっと前者の方だろう。
だが、10分で読了というは、かなり特異な才能を持っているのだろうと思う。
そんな読み方で、何が分かるのだろうと、正直疑問を持つ。
まあ、そういう才能の方がいてもよいが。私には関係ない。
ともかく私は、読むのが遅いのだ。
その分、読みながら考えてもいる。読み流しができない。
「マジック・ストーリー」だが、
訳者のあとがきに、マジックとは、”奇跡が起きる”というような意があるようだ。
全体は、2部構成。
1部は、「マジック・ストーリー」という本の出会いのために費やされている。
2部は、「マジック・ストーリー」の成功のための6つの教訓について書かれており、
ここが本題だ。
全体に独特の不思議な魅力を持ち合わせており、
ある意味、「マスターの教え」のような霊性を帯びている。
充分に吟味した訳ではないが、
後半に続く物語へのいろんな伏線があるように感じている。
そして、その「マジック・ストーリー」とは、
一体どのような物語なのかだが。
前半部で、グイグイと引き込まれる筆致だと言っておく。
物語の紹介は、他のブログサイトにもあるので、
詳細は、そちらをご覧いただくのがいいかもしれない。
簡単に言っておくと、
6つの成功法則がどのように教訓化され導きだされたかということだ。
17世紀の時代。若くして両親を失い生涯のほとんどを貧しさと孤独の中で生きた。
運命に翻弄され続けた樽職人の話だ。
運・不運に打ちのめされたその人物が「ある目覚め」を体験し、
成功を収めて、やがて教訓を見出すという物語。
私は、その成功法則の6つの教訓のうち、6番目に注目した。
「あなたの”目覚め”はあなたのなかにあり、
あなたが気づいてくれるのを待ちわびている。」
(「マジック・ストーリー」フレデリック・ヴァン・レンスラー・ダイ著
野津智子[訳] ソフトバンククリエイティブ 本文より引用)
この教訓は、有害で自滅的な考えで自分をいたぶり、
すっかり人生の落伍者となった主人公が、
もう一人の”自分らしき分身のよう人物”と出会うことによって、
ついに成功への教訓を得るというものだ。
その人物”彼”こそは前向きに生きることのできる”プラスの私”そのものだった。
この”プラスの私”の存在について、私は、私なりにずっと考えてみた。
いや考えている。
そして、今朝、気づいた。
この「マジック・ストーリー」の中の”もう一人の自分”ということが
私の考えの重要なモチーフとしてあって、更なる理解を深めることができた。
それは、
あの「魔法のランプ」の魔人ジニーに関連してだ。
私たちの生き方をどのようにでも左右し、導くことのできる魔人ジニーこそは、
もう一人の自分であり、
私たちの心と符合する象徴なのだと。
私たちは、常に、「マジック・ストーリー」の中で生き、様々な困難や境遇さえ簡単に乗り越えることのできる「魔法のランプ」をどんなときも携えているのだと気づかされた。
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