夢見心地☆適当 ★20#0418

枝ぶり フィリピン-ピリピン

私の備忘録のデータから、以下の記述をしたい。
数年前のことだ。書店の新刊本コーナーで、思わず笑ってしまった。
タレント高田純次氏の本に目が止まったのだ。
「へぇ、本、出してるんだ…」と思った。

その本は、ダイヤモンド社の「適当川柳」だった。
で、カバーの帯のキャッチコピーを読んで、思わず声に出てしまうほど、
「あはッ」と笑ってしまった。それが以下のキャッチコピーだ。

  「川柳は季語がないんだね。代わりに下ネタ入れといたよ」(師範談)
   (前出:「適当川柳」本のカバーの帯 ダイヤモンド社より引用)

思わず「粋だな…。」とも思った。
本の表紙の高田純次氏の力の抜けるトボけた表情も素晴らしい。
いわゆるポピュラー化している松尾芭蕉風のコスチューム。
それらすべてが、この前述のコピーを活かしていると思った。

話題を変えて、少し堅めのことを言わせていただく。

つくづく感じることだが、
日本に欠けるものその最たるものが、力の抜け具合だろうと思う。

生真面目一本でやってきて、高度経済成長を牽引してきた。
世界が目を見張る成長を遂げた。それのどこが悪いのかと言いたいだろう。
悪いどころか、非常に素晴らしいことだ。

しかし、ここへ来て「だが…」とも思う。
いまは、その生真面目さが弊害になるのではというアンチで言わせていただく。

世界経済のTOPレベルの位置まで上り詰めながら、
奢れるものの融通の無さが何とやらで、いまその限界が見えてかなり久しい。
なおかつ、
いままでどおりで。今までのようにやっていればいいとまだ思っているのだ。

はっきり言えば、それ以外には考えたことがないし、
考えが及ばないという方が正しいのだろう。なぜなら、
バカの付く、ただの生真面目だから。

世界標準というものについていうと、
すべての国という意味ではないが「原則、何でも有りが」自由の根幹を成している。
それがどの国でも、いい意味での競争力を必ずしももたらしたということはなく、
むしろデメリットな面も一方でたしかにある。

で、その状態で出遅れていた世界経済を日本の生真面目さが凌駕している間は、
これで、日本は大いにやっていけるはずだった。

そして、生真面目でいることが、美徳で。
いつまでも世界で通用すると思っているところがあり。
しかし、気がつくと、ガラパゴスと揶揄され異端視されていることに、
やや鈍感になっているようだ。

この生真面目さについてだが。

わが国には、この生真面目さが桎梏となっているシステムがある。
お気づきだろうか。

前例主義だ。しかも、この前例主義を几帳面に、
桐の箱にしまって大切にしているのだ。小笑いだ。

枠(基準・一般的な考え)からはみ出た対応を許さない。
一切しない。一切、したくない。
何が何でも嫌がる。はねつけるのだ。

肩書きや名義上はともかく偉そうであり。
内容や実質的な自分の負うべき責任の範囲は、
極限まで小さく狭めておきたいという、
その願望に囚われている人々ばかりを増やしている。

そういうシステムがガチガチに根付いている。

そんな輩に言うとしたら、
 「恥ずべきはお前だ。
  マクベスの2頁目まではしっかり読め!」といいたい。

自動車のハンドルには「アソビ」があるから、うまく走れる。
それは自動車に限らず。どんなものにも、うまくいっているものには、
個別には言いにくいが、何らかのアソビがあると思う。

そのアソビこそが、いわゆる「適当」に相当する。

「いい加減」

いい意味でも、悪い意味でも、イイ加減が必要なのだ。

斎藤一人さんの金言集が思い浮かぶ。

   「何もないときついている、困ったときはありがとう、
    いい事あったら感謝してます。これで幸せ。」

斎藤一人さんの口にする言葉も、いつも何事も生真面目一本だけで向き合わない
「適当さ」が良い加減を創り、力を抜いている。

この言葉には、一人さんの次のような注釈が付いている。

  「成功する人は感謝の多い人です。よい事があったときはもちろん感謝するし。
   何もないときは何もなくてよかったと感謝する。悪いことや人にだまされる
   ようなことがあった時も『あの人のおかげで勉強になった』 と
感謝するものです。
   そういう人は100%成功します。失敗することは不可能です。」

何もないときでも、感謝できる欲張らない心。
困った事があっても、不平・不満を言わない。それどころか、その状況にふさわしくない。
あるいは言いづらいからこそ、あえてそうすべきだという対応で、感謝しようと述べている。



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夢見についての気づき 2020年版 Index(古い順より)
https://isle23ch.com/philippines-pilipin/yumemi/1084/

夢見についての気づき 2019年版 Index(古い順より)
https://isle23ch.com/philippines-pilipin/2798/

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