夢見心地☆「許す」ということ ★20#0376

フィリピン-ピリピン

「許す」ということを、私は、よく考える。私にとって、それは、どう少なく見積もっても、
成功法則の本からの影響であることに間違いはない。

そうした本に出会う以前は、考えたこともないし、怒りを抱いた不快な相手についての思いとして、いつまでも引きずるようなこともあった。

「許す」ことを考えるようになったのは、真剣に大いなる成功の実践者として生きるためだ。
そこを避けて通れないとつくづく感じている。
そして、この「許す」ということは、案外に厄介な問題だと思う。

他人を「許す」という側面と、自分を「許す」という2面があるからだ。
2面といっても、切り離せるものでなく、またそう扱うものでもないが。
それは、コインの裏表に相当するものなのだ。
そのどちらも容易なことではないし、とても難しい。

まだ他人を「許す」方が、忘れるという時間の経過によるオプションがあるので、
その分、多少容易かもしれない。
しかし、たとえ忘れたかのように思っていても意識の深いところでは、
何も解決していないといえる。

また自分を「許す」というのは、かなり厄介なことだ。
なぜ、何を許すのか、その自覚症状(意識)がないからだ。

だが、「許す」ということは、とても大切で重要なことだ。

数年前の出来事で。あまり記憶がはっきりしていないが…。
yahooのニュースか何かの動画で見た気がするもので。
大筋は、以下のようなことだった。

ある国の女性(アジア系だったように思う)が、その女性を慕う男に付きまとわれて結婚を迫られて、はっきり拒絶したところ、その男に顔から酸を浴びせられたというものだった。男性は、すぐに捕まって、結果、裁きを受けるが、その顔に大きなやけどを負った女性の対応が素晴らしかった。

”男性を「心から許す」”というのだ。
その許し難い犯人の男性を「許し」たということが、
美談として報道された。

私は、「許す」ということについて、学びを始めていた時期なので、
その女性のニュースの一件から、
改めて「許し」ということの重みと深さの啓示を受けたように感じた。

その加害男性への「許し」もそうだが、深いのは、若い女性にとって大切な顔を、
もう元の顔に戻ることのない火傷で傷つけられたという大きな試練に打ち克って、
苦しみ抜いて苦しみ、彼女は、自分自身を「許した」のだ。と、そう感じた。

ニュースは、その事件の美談の事実だけは伝えるが、
被害女性のズタズタになった心の傷や懊悩までを伝えることはない。
その上での「許し」なのだから。

なかなかできることではない。その女性の「信仰の深さ」に思わず敬意を評し、
その女性が、今後どんな苦しみからも、いつでも幸せの恵みに包まれることを祈った。

「マーフィー 欲望が100%かなう一番の方法」(マーフィー”無限の力”研究会[訳] 三笠書房)の≪「ネガティブな気持ち」を根こそぎ一掃する方法≫の章で、「許し」について語られている。

   「(忌まわしい)過去から解き放たれるためには、憎しみを感じていた相手を
    心の底から祝福し、その人が幸福ですばらしい人格を持つ人だと認識できるように
    ならなければなりません。
    それができなければ、いつまでも、許すことも、忘れることもできないのです。」
   
   (*(忌まわしい)は、私が付け加えたもの)

と述べている。

憎しみや怒り、嫌悪感など、これらの感情が、私たちの心に与えるネガティブな影響は、
計り知れないほど多大なのだ。気をつけなければならない。
なぜ、「許し」が必要なのか。

それは、憎しみや怒り、嫌悪感などを抱いても、それは、向けられた対象となる相手には、ほとんど何も影響はしない。そればかりか、
むしろ、逆に、その感情を抱くこと自体は、つまりその感情を抱いている主体は、自分自身であること。

自分自身の心の中で起きていることであり、憎しみや怒り、嫌悪感などに思いをフォーカスするということは、それに相当するような出来事を、なんと、それを自分自身に引き寄せてしまうことなのだ。

潜在意識は、思いを現実化するのだ。
いま自分がもっともフォーカスすることを具現化する。
とくに感情を伴った思いは、強烈で、実現速度が増す。

しかも、潜在意識は、善悪の判断は一切しないのだ。
引き寄せるものが、仮に自分に向けられて害を及ぼすものであっても、
無関係である。

ある思いにフォーカスすること = 潜在意識へのオーダーである。

自分自身への許しは、その憎しみや怒り、嫌悪感など、鎮めるために絶対必要なことなのだ。

また、憎しみや怒り、嫌悪感などを持つ相手への「祝福」を願う気持ちは、
結果、自分自身のへ向けられた「祝福」を招くような素晴らしいことを
引き寄せることと同じなのだ。

斎藤一人さんは、ご自身の公式Webページで、
http://saitouhitori.jp/index.html
今日の言葉の金言集の一つとして、毎日日替わりのメッセージだが。

「すぐ怒るやつは、馬鹿だ。」と容赦ない。
その意味の深さを、改めて噛みしめる必要があると思う。



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https://isle23ch.com/philippines-pilipin/2798/

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