備忘録のデータから:数年前の内容。
ある朝。テレビ朝日のモーニング・バードのコーナー「からくりサーチ」で、
いくつかの示唆を受けた。
この日のテーマは、
「からくりサーチ~シェアNO.1のからくり」だった。
きわめて個人的な受けとめだが、ビジネス上の考え方を学ぶことができ大いに参考になった。
どのようなものかと言うと、
文字通り、業界でシェアNO.1の企業とその商品を紹介した内容だった。
番組は、3つの構成で紹介がなされた。
『紙パックの生産を行っている会社』
『気泡緩衝材“プチプチ”を生産している会社』
『今回取材したコーヒーメーカー』
私が、興味を持って見たのは、当然、なぜ、シェアNo1になれたのか。
そこの1点についてだった。
特に面白いと思ったのは、我々には、おなじみのコーヒーメーカーの
大手ネッスル日本が取り上げられていたことだ。
ネッスル日本が、シェアを獲得したポイントは、まだ日本にコーヒーを飲む習慣がないときに、
それをネガティブにとらずに、チャンスとして捉えていたことだ。
言い方を変えれば、
「エスキモーにアイスクリームを売る。」「裸足で生活する習慣の国に靴を売る。」
というビジネス概念と、ある意味で同等なものと言えるだろう。
ネッスル日本は、現在では、言うまでもなくインスタントコーヒーの最大手だ。
成長してきたタイミングもよかったかもしれない。ちょうど日本が高度経済成長期で、
働くだけでなく、豊かさやゆとりも求めていただ時期と重なる。
それらを、うまく引き寄せたのだと思う。
環境はそういう時代ではあったが、
ネッスル日本が考えたのは、日本人にコーヒーを飲むライフスタイルを、
時代の気分とカッコ良さを兼ね備えて、
巧みに創りあげてきたことが成功の秘訣だといえる。
私は、ネッスル日本の話をしようとしているのではない。
ライフスタイルの創出ということにあえて注目しただけだ。
日本の人口構成比が、いま加速度的に高年齢化してきているとき、
求められることは(いろんな考え方ができることは、折込ずみだが)元気で、
まだまだまったく問題なく動ける人を。働ける素地のある人たちを、
「高齢者」あるいは「老後」という括りで、隅に囲ってしまうことをすべきではないことだ。
むしろ、ここにターゲットを絞って、
新しいライフスタイルを提案すべきなのではないだろうかと思う。
そこにこそ日本が再生、さらなる復活。どころか成長する道があるのだと率直に思う。
いくら日本の中枢の財界のトップたちが雇用年齢の引き上げに反対しても、
時代は必然的にそうなる。それは、日本の試練であり、
そこを受け入れることが、先進国日本の飛躍するための宿命でもある。
時代の流れに呼応せず頑迷に抵抗するような企業は、
そこから必ず衰退の道を辿ると確信する。
なぜなら、与えるものが、受け取るものだからだ。排除=正に、
利他を重んじない使い捨てを優先することは、必ず自らが排除される。
いまの日本の高齢化の状況は、自然の摂理。
ここに実は「素晴らしい教え知恵」「宇宙の教え」が隠され秘められているのだと、
肯定的に受け止めることのできないトップたちを抱えた企業は、必ず衰退する。
働く高齢者が増加してくることは、必須であり、
かならずそれは形を変えたチャンスが日本に訪れたということが、
いづれ分かる日がくる。
それをチャンスとして活かすことのできる企業こそが、
かつてのネッスル日本が成功してきたようなヒントと
同様なものを掌握することになるだろう。
新しいライフスタイルを提案できる企業が、やはり勝ち残っていくと思う。
その新しいライフスタイルの手がかりを見出すためには、
私たち個人個人にも、なすべきことがあるだろう。
一言で、コンセプトを言うなら、
ラルフ・ウォルドー・トライン著「最高の人生を得るために」(中村美穂[訳] =SoftBankCreative)より、引用させていただく、
「わたしたちは、幸福な精神をもっていなくてはなりません。」だ。
この言葉を物心両面の成長のためのライフスタイルとして
具現化していくことだ。
さらに、
同書の≪第1部 最高の人生を得るために≫の章の
P54の小見出し「人生を楽しもう」が、
まさに私たちが実践的に行うべきそのものである。
トライン氏が唱えるのは、
「宇宙の法則と正しい関係を取り結ぶこと」だという。
つまり「原因」と「結果」の厳正な法則に従いなさいという。
そうすれば、結果として、「幸せは、わたしたちの一部となるでしょう。」と示唆する。
「そのためには心に幸福の芽を植えつければよいのです。
繰り返して習慣にさえすれば、幸福の芽を植えつけるのは実に簡単です。
これまでだって心配や不満や悩みを植えつけてきたのですから。
心に幸福の芽を植えつければ事態は万事好転します。」
(前出:「最高の人生を得るために」より引用)
という。加えて、
「成功をもたらす思考を身につけるのです。なぜなら、
思考がすべてを決めるからです。」
(前出:「最高の人生を得るために」より引用)
と。
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