宇宙の法則は、私たちの感情からどうしても受け入れ難い出来事を展開してみせる。
「ザ・シークレット」(ロンダ・バンーン著 山川紘矢+亜希子・佐野美代子[訳] 角川書店)の中のマイク・ベルナルド・ベッグウィッズ氏が、その一例を言っている。
「あなたがある建物から落ちた場合、あなたが悪人であろうが、善人であろうが、
間違いなく地上に落ちます。」
(前出「ザ・シークレット」p53より引用)
この話は、誰もが私たちの経験で知り得ている内容だ。
その意味で当たり前な万有引力について語っている話だが。
重要なのは、これが真実を貫く宇宙の法則だという点にある。
もし、この話をよく当たり前じゃないかということだけで、馬鹿馬鹿しいと判断して、
その深みに立ち入らなければ、ただの物理現象の範囲以上のものを理解できないだろう。
私は、この言葉の意味と法則自体にきわめて重要な示唆が含まれていると感じている。
この法則が、はっきり示していることに注目していただきたい。
宇宙の法則から見たら、善人か悪人かは、まったく関心がないということだ。
法則は、ただ厳然と働きますということだ。
もう一度、言おう。善人か、悪人かは、私たちの思い込みの感情なのだということ。
悪人は、落ちても良いが、善人は落ちてはならないというのは勝手な希望的観測だ。
しかし、それでも、法則は、善悪を区別をしない。
それは、よい事であっても、悪いことであってもということも、
望んでいること、望んでいないことでも、
同様に、区別なく作用する。
この「ザ・シークレット」の本の中(DVD版でも同様)で、
次に発言するのは、ジョー・ビタリー博士だ。
前述の内容を別の角度から後押しする凄い深みを語っているので紹介したい。
「あなたが不満を感じていることなどを含めて、今あなたの周りで起きている事は全て、
あなた自身が引き寄せた結果です。」(前出「ザ・シークレット」p53より引用)
この後、ビタリー博士は、
一連のメッセージの中で私たちの感情を具体的に代弁する。
たとえば、
「この交通事故を引き寄せたのは私ではない。」とか、
「この手におえないお客を引き寄せたのは私でない」
「この債務を引き寄せたのは私ではない。」
(前出「ザ・シークレット」p54より引用)
などだ。このように例をあげて、
さらに、次のようにカウンターパンチを繰り出す。
「しかし、これらは確実にあなたが自分で引き寄せたものなのです。」
(前出「ザ・シークレット」p54より引用)
と述べている。
強調したい意味で、DVD版のビタリー博士の言葉を引用させていただく。
YouTubeの動画より
『ザ・シークレット』の始めの20分間
http://www.youtube.com/watch?v=tl3DjHJ5gCs
「でも…それでも、あえて言いましょう。あなたが引き寄せたのです。」
(DVD版:15分15秒前後より)
私は、ずっと、このビタリー博士の言葉が、何度も、頭を巡っていた。
さらに関連して、
ビタリー博士の次の言葉を引用させていただこうと思う。
それは、
「全世界はあなたの心のなかにあるのです。自分自身を癒すことで、
外の世界も癒されます。」
(「ザ・キー」ジョー・ビタリー[著] 鈴木彩子/今泉敦子[訳] イースト・プレス)
というものだが。
この示唆と、「ザ・シークレット」のビタリー博士の前述の言葉が、
重要なリンクをしていると思うからだ。
私たちの物理的な現実が、心の投影であるなら、私たちが、自身で物理的現実を
創造しているということである。
環境があって、私たちがあるのではないということ。
私たちの心の中にあるものが、現実化しているのだ。
それが環境であったり、状況、状態であるということだ。
私自身に起きている不快な出来事、あるいはちょっとした悩ましい問題で、
心を痛めるような出来事など。社会的な出来事なども全て含めて。
それらすべては、
私自身が、私自身の心の中で創り上げた現実なのだという思いを抱き始めつつある。
いわゆる忌まわしい現実は、
私自身を通してしか存在し得ないからだとの認識による。
仮に、私たちが存在しなければ、その出来事が事実であっても、なくても、
それを認識することはない。まったくどうでもいいことだ。意味をもたないことになる。
そして、
たとえ意識していようが、いまいが。
私たちの無意識レベルの何かが、きっと何かしら引き起こすのだろうということも
想定できるのだ。。
ビタリー博士の同書には、次のメッセージがある。
「他人は自分を映し出したもの」(前出「ザ・キー」より引用)
他人の不幸を見て、何とかしなければと一緒に悩むということがあるが、
それも、結局、そうした一連の出来事は、私たちの心の中で創り出しものなのだ。
非常に受け入れ難いが、
私たちの宇宙は、どうやらそのようにできているようだ。
その認識をしっかり受け入れることから、すべてが好転するのかもしれない。
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