夢見心地☆抵抗 ★20#0281

ある瞬間に、私自身の中に巣食っている、ある得体の知れない、
とても厄介なものがありそうだと気づいたことがある。
それは、この半年くらい前か、
もう少し前のことで、なぜそう思ったか。

いま思い出せないが、そうした気づきを得ていた。
それなりの私の成長の証でもあるのか。

私の心の中で寄生し”巣食っている得体の知れないもの”。
その実態なり原因も十分にはよく分からないが。
おぼろげながら分かっていることもある。

それは、
巧妙にさりげない風を装って、気づかなかったが、
まさしく”抵抗”という仮の姿をしている。

私自身が、豊かさを望みながら、
私自身の中に豊かさを阻んでいる”抵抗”を棲まわせていることを理解した。

それが、はっきり”抵抗”だと認識したのは、今朝だ。

「９日間プラスのことだけ考えると、人生が変わる。」
（ウエイン・Ｗ・ダイアー著　山川紘矢+亜希子[訳]　三笠書房）を手にした時だ。

この本を開いてみようと思ったのは、以前、
ウエイン博士が自ら出演しているＤＶＤ「ザ・シフト」を観たことによる。
このＤＶＤについては、いづれ機会があれば、
改めてこのブログで記述することもあるかもしれない。

簡単に言っておくと
Ｃ．Ｇ.ユングの言葉から”人生の午後”という概念を
モチーフにしている映画で。

人生の午後とは、自らの存在とソース（源）との調和における、
誰にも”気づきや目覚め”の、その飛躍的瞬間がやってくるということを
示唆している。

ストーリーは、ありがちな三組三様の日常を描きながら、
ウエイン博士の話が、随所に織り込まれている。
この映画を一度観て、
「はい、なるほど、よく分かりました」と言い切るほど簡単ではない。

本でじっくり読みたいと感じた。
投げかけている”テーマの深み”については、私自身の思慮の発酵を待ちたいことと、
理解において、いま少し難解だなと思っている。

その意味で今朝、理解の端緒を掴むべく、
ウエイン博士の本を手にしてみた。

その結果が、ＤＶＤとは直接関係ないが、”抵抗”について
考えるきっかけの始まりにはなったように思う。

昨日、このＤＶＤを観なければ、今の時点で”抵抗”について
の考えの示唆に導かれることはなかっただろう…。

なぜか、このＤＶＤのことがひどく気になって、観ることにした。
ウエイン博士にまず感謝したい。

”抵抗”の種類や傾向、性質は、人それぞれに違うと思う。

前出：「９日間プラスのことだけ考えると、人生が変わる。」の
≪第６章　「お金に困らない人」、「お金で苦労する人」≫の章
　小見出し”７　「本当に？　自分を問う」”の中で、
次のような記述がある。

　　　「『自分が豊かになれるとは、とても思えない』と思っているならば、
　　　　自分が豊かになることを許さずに、それに抵抗しているのです。」
（前出「９日間プラスのことだけ考えると、人生が変わる。」より引用）

とある。この記述の中に、”抵抗”の文字を見て、
私は、”抵抗”ということを強く意識した。
私が、私自身の意思で、いつの間にか引き寄せていた”抵抗”なのだろうと。

さらに、ウエイン博士の言葉が続く、

　　　「あなたはその豊かさそのものです。
　　　　あなたがそのような考え方ができないというのであれば、あなたは自分が源と
　　　　切り離されていると信じているのです。」
（前出「９日間プラスのことだけ考えると、人生が変わる。」より引用）

と、ここには、源（ソース）という言葉が出てくる。映画のＤＶＤの悟りのテーマと、
必ずしもこの本が無縁ではなかったなと、むしろ関連性を帯びていると感じた瞬間でもある。

こういう書き方をしているのは、
ウエイン博士が、「人生の午後」をどのあたりで、
強く意識したのか、感じたのかを知りたい側面と興味があるからだ。

思うにこの本は、まだウエイン博士にとって、「人生の午後」に至っていない、
人生についてはやや野心をもっていた時期（「人生の午前」）なのではないのか
という感じ部分もあり、次の記述がそれを感じさせる。
この本の中では、

　　　「意識を豊かさだけに向けてください。」
（前出「９日間プラスのことだけ考えると、人生が変わる。」より引用）

と、意欲的で、枯れてはいない。

枯れる？
そんな消極的な言葉が適切かどうかは、疑問だが、
「無為」というような言葉も引用されており、
”悟り”が先のＤＶＤには溢れている。

早晩、私も「人生の午後」を意識するときがくるかもしれないが、
いまは、人生の午前の中で、自らの”抵抗”を乗り越えたいと日々思っている。
人それぞれの苦しみが、ある意味、人それぞれのミッションでもあると感じる。